| 途中で身動きが取れなくなるかもしれないというリスクを考えなかったのか |
スズキ・ジムニーはそのタフさ、そして高い走破性で知られますが、それはオフロードに限ったことではなく、街なかでも同様だということを証明した男が話題に。
ただ、この男はジムニーの性能を試したかったわけではなく、高速道路を走行中、「本来降りるべき出口を通り過ぎてしまい」引き返したかっただけのようです。
しかしながら、もちろん「高速道路」なのでUターンはできず、しかし彼はハタとひらめくことに。
そうだ、歩道橋をこのクルマで渡って道路の反対側に出ればいい。
思いつきは悪くなかったが
かくしてこの男は高速道路脇の歩道橋をジムニーで駆け上り(ガードレールがあるので、道路から歩道橋のある脇道へ行くのは難しいと思われるが)、そして歩道橋を渡って見事反対側に降りることに成功しています。
ただ、それをこっそり見ていたのが地元警察で、このジムニーが下りてくるのを待ってからジムニーのドライバーに対して違反切符を切ることに。
この動画を公開したサウスチャイナ・モーニングポストによれば、ドライバーに課された罰金の額は約200元だそうです(3,000円ちょっと)。
いったいどういった罪で罰せられたのかは不明ですが、この歩道橋の耐荷重量は1,000キロであり、そこへ1,150キロのジムニーが乗ったことで公共に危険をもたらしたことは間違いなく、そのあたりを咎められたのかもしれません。
非常に危険な行為であり、けして真似してはならない行動でもありますが、これが広く報じられることでまた、ジムニーの武勇伝が一つ増えたということになりそうです(歩道橋の幅を通るクルマはほかにあれど、階段を登って降りてくることができるクルマはほかにない)。
ボクはバイクで似たようなことをやったことがある
これを見て思い出すのは、以前に住んでいた家のこと。
その家の裏手には公道に通じる階段があり、徒歩だとその階段を上り下りしてすぐに公道に出ることができるのですが、クルマやバイクだと、家の前面にある道路に出て、そこからぐるっと回るようにしないと公道にでることができなかったのですね。
そして、ぐるっと回るには信号を2つほど経由する必要があり、非常に面倒だったので、当時ヤマハTW225に乗っていたぼくは、その階段を日常的に「バイクで上り下り」していて、当然ですがそれを見た人が非常に驚いた顔をしていた記憶がアリアリと蘇ります(私有地の階段だったので違法ではない)。
世の中には高い走破性能を誇るオフローダーやオフロードバイクが多数ありますが(ランドクルーザーやアフリカツインなど)、やはり軽量なクルマやバイクでしかできないことがあり、ジムニーは「そういったことができる」クルマだということですね。