| よくよく見ると防弾ガラスにランフラットタイヤ |

マイバッハSクラス含め、なにかと身辺が騒がしい新型メルセデス・ベンツSクラスクラス。
これまでにも様々なスパイフォト、そしてリークがなされていますが、今回は「防弾仕様グレード」となるSクラス”ガード”のプロトタイプが目撃されています。
なお、この「ガード」はE・クラスやGLEにも設定されており、いわゆるVIP向けのグレード。
様々な防弾・防爆レベルがあり、誘拐などの危険性にさらされるVIPは想定されるリスクに合わせて(メルセデス・ベンツの用意したカタログの中から)ガラスや装甲を選ぶことになります。
参考までにBMWは「プロテクション」、アウディは「セキュリティ」というグレードにて防弾車両を純正販売していますが、そのほかにも独自の防弾装備を施す会社がいくつかあり、改めて世界の物騒な事情を思い知らされます。※あのブラバスすらも防弾防爆車ビジネスに参入した
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こういった防弾防爆仕様車につき、もっとも需要が高いのはメキシコや南アフリカだと言われるものの、近年では欧州や北米においても(近年の銃火器を用いた犯罪の増加に合わせ)要望が高まっているといい、日本でもこういった特装車を扱うショップがあるようですね。
「ガード」仕様はとにかく地味
そしてこのプロトタイプについて、なぜ「ガード」つまり防弾防爆仕様車だと判断できるかということですが、まずはウインドウ周りに黒い縁取りがあること。
これは分厚い防弾ガラスを装備するクルマの一つの特徴となっています。

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そしてもうひとつは「分厚い」タイヤ。
これはヘビーデューティーなランフラットタイヤということになり、タイヤに銃撃を受けても走行が可能なように配慮された装備でもありますね。

なお、ちょっと疑問なのはドアハンドルが通常の「アイロン型」であること。
新型メルセデス・ベンツSクラスクラスのドアハンドルは「フラッシュマウント」が採用される可能性が高いと報じられており、もしそうだとすると「ガード」だけは特別仕様となるの可能性も。
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ガードのためだけに通常とは異なる装備を与えるとは考えにくいものの、もしかすると「(外から)救助しやすいように」という配慮なのかもしれません。

そのほか、「ガード」シリーズの特徴としては、見た目が非常に地味で、一見すると防弾防爆仕様だとはわからないこと。
これはそのまま「VIPが乗っているわけではない」というアピールに繋がりますが、とにかくVIPたちは色々なことに気を使わないといけないということですね。

なお、ルイ・ヴィトン筆頭のLVMHグループ総帥、ベルナール・アルノー氏はむしろ「コンパクトカーに乗っていた方が目をつけられにくい」という理由からプジョー205に乗っていたこともあるようです(それでも防弾仕様)。
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VIA:CARSCOOPS
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