| マクラーレンGTはけっこうなヒットとなりそうだ |
マクラーレンはここ最近、「Tech Club」なる動画シリーズを公開しており、これはマクラーレン各モデルに採用される技術を紹介するもの。
これまでエルヴァに採用されるAAMS、セナGTRのリアウイング等がアップされていますが、今回はGTのインテリアについて紹介する動画がリリーズされています。
マクラーレン「GT」はその名の通りグランドツアラーで、これまでのマクラーレンには見られない快適性や高級感をもたせたことが特徴。
もともとマクラーレンは「アルティメットシリーズ」「スーパーシリーズ」「スポーツシリーズ」という3つのラインでモデルラインアップを展開する方針であったものの、570GT(スポーツシリーズ)を投入した際に「快適にスーパーカーを乗りたいという需要が相当数あることがわかった」と述べており、そこで新たなるシリーズとして追加されたのが「GT」です。※マクラーレンのウエブサイトを見ても、GTが独立したシリーズとして扱われている
マクラーレンGTのインテリアはここが新しい
そしてマクラーレンが今回公開した動画ですが、さすがにGTは快適性やグランドツーリングカーを謳うだけあってほかのマクラーレンとはやや性質が異なる模様。
まずは様々な好みや要望に対応しうる素材や仕上げの多様性を特徴として挙げており、ナッパレザーやアルカンターラという、ほかのマクラーレンでも選択できる素材に加え、カシミアも選べる、としています(MSO=マクラーレン・スペシャル・オペレーション扱いでかなり高価)。
なお、英国ではヴィーガン人口が増えており、とくに富裕層にその傾向が顕著だと言われるため、ベントレーやレンジローバーなどの高級車メーカーはマクラレーン同様、ウールを使用したインテリアを取り入れることが増えてきているようですね。
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さらにはアルミニウムをCNC加工にて仕上げたナーリング仕様コントロールノブ、マクラーレンではじめて採用された「間接照明によるアンビエントライト」もGTならではの特徴で、このあたりはサーキット走行を主眼においた、マクラーレンの他モデルにはない特徴だと言えそうです。
マクラーレンは航空中産業由来の素材も使用
そしてマクラーレンが強く主張するのが「航空宇宙産業由来の素材」である”スーパーファブリック”。
これは汚れ、傷、摩耗に強く、マクラーレンGTのリアカーゴスペースに採用されているようですね(実車を見たときには全く気づかなかった)。
そのほか、マクラーレンGTは内装のステッチ、テールパイプのフィニッシュなど、ほかのマクラーレンには見られない「手間」がかけられており、これまでとは異なる客層を獲得できそう。
加えて「けっこう豪華なのにそんなに高くない(2645万円)」のもGTの特徴であり、けっこう多くの注文を集めているんじゃないかとも考えています。
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マクラーレンによると、GTは美しさ、高級さに加え、機能性や先進性を持ち合わせたクルマだとしており、そこに使用される素材や加工方法、仕上げについては「すべて理由があり、見た目だけのために採用したのではない」とも。
もちろんこういった「豪華さの演出」についても軽量化を常に意識し、機能を損なうものはひとつも採用されていない、と語っています。
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