この記事のもくじ
| 現在はヒュンダイにてデザイナーを務め、さらには新バットマンシリーズの”バットモービル”をデザイン |

カーデザイナーであるアンドリエス・ファン・オーバービーク氏が”新”ブガッティ・ヴィジョン・グランツーリスモを公開。
同氏は過去に「未来のF1」と題された”クローズドコクピットを持つF1マシンのレンダリング”を公開していますが、これがブガッティの目に止まり、ブガッティ側からインターンシップをオファーされたという経歴を持っています。
そして今回公開された作品こそが、彼がブガッティでのインターンシップ期間中に作成したものということになりますが、これはもちろん「ブガッティ・ヴィジョン・グランツーリスモ」の後継モデルをイメージしたクルマ(というか戦闘機のようだ)。※今までブガッティがこれを公開することを許さなかったらしい
デザインソースは過去のブガッティから
アンドリエス・ファン・オーバービーク氏がブガッティ・ヴィジョン・グランツーリスモ後継モデルを考えるにあたり、モチーフとしたのは「モータースポーツ史上、もっとも美しいレーシングカー」と評されたブガッティ・タイプ35。

この新ブガッティ・ヴィジョン・グランツーリスモ計画はアンドリエス・ファン・オーバービーク氏のほか、ブガッティのチーフデザイナーであるアキム・アンシャイト氏、シロンをデザインした(その後ヒュンダイに移り、現在はケーニグセグに在籍する)サシャ・セリパノフ氏、インテリアデザイナーのエティエンヌ・サロメ氏、開発部門のトップであるフランク・ヘイル氏らとともに進められたといい、かなり大掛かりなプロジェクトであったこともわかります。

見た目はかなりアグレッシブですが、こうやってブガッティ・ヴィジョン・グランツーリスモと並ぶと「意外としっくり来る」ようですね。

新ブガッティ・ヴィジョン・グランツーリスモのテールはジェットエンジンをイメージさせる排気口がありますが、それもそのはずで、このアンドリエス・ファン・オーバービーク氏は、ロバート・パティンソン主演にてリブートされる新バットマンにてバットモービルをデザインしたその人(こういったデザインが好きなのだと思う)。
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とにかくこの世のものとは思えない造形を持つクルマですが、このクルマが真っ黒だったらまさに「バットモービル」。

ちなみにアンドリエス・ファン・オーバービーク氏は現在ヒュンダイにてデザイナーを務めているそうですが、ヒュンダイにはブガッティからサシャ・セリパノフ氏、ランボルギーニからはルク・ドンカーヴォルケ氏(ムルシエラゴをデザイン)、イタルデザインからフィリッポ・ペリーニ氏(アヴェンタドールをデザイン)が移籍しており、これらにあわせてブガッティのインターン終了後にヒュンダイへと移ったのかもしれませんね(そのほか、ヒュンダイはベントレーからもデザイナーを獲得しており、フォルクスワーゲングループの主力デザイナーをごっそり持っていった)。

なお、正面から見ると、フロントウイングを支えるブリッジがブガッティ特有の「馬蹄型グリル」を持っていることがわかります。

そのほかにはこんな作品も公開されている
アンドリエス・ファン・オーバービーク氏は上述の通り「クローズドコクピットを持つF1マシン」のレンダリングで世に出た人ですが、これまでにはこういった作品を公開。

こちらはそのF1マシンの基本構造。
一見アバンギャルドではあるものの、実際にはかなり現実的な構造を考えるデザイナーのようで、そこがブガッティにも評価されたのかもしれません。

VIA:Behance
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