| ここまでGT-Rを改造したオーナーは世界中でもそういない |
さて、現在中国のSNS「虎扑」にて話題となっている日産R35 GT-R。
後ろからの画像しかないのが残念ではあるものの、見ての通り色んなものを取り付けてみたという外観が特徴的。
よく子どもがスポーツカーの絵を描くとこんな感じでダクトやルーバーだらけになりますが、まさにそんな感じです(その意味では、このGT-Rのオーナーは”子供の心を忘れない大人”なのかもしれない)。
モチーフはホンダ・シビック・タイプR?
ざっと見たところだと、前後にオーバーフェンダーが取り付けられ、フロントにはフィンだらけのスポイラー、サイドにもウイングレットつきのスポイラー、そしてリアサイドウインドウにもルーバー、ルーフには突起物とリアビューカメラ風のストップランプ、さらにリアウインドウにもルーバー、リアウイングには付加物、リアバンパーには大きなダクト風の構造物が取り付けられてリアスポイラー、さらにリアアンダーにはディフューザー(マフラーも交換されているようだ)。
そして日産エンブレムは取り外されて「GTR」エンブレムに置き換えられ、その両脇には中国語で「戦神」の文字。
この「戦神」について、ある意味ではこのクルマの外観を端的に表している、と言えるかもしれませんね。
なお、ルーフの突起物はシビック・タイプRのリアスポイラーを、リアバンパーの構造物もやはりシビック・タイプRのリアエンドをイメージしており、このオーナーはシビック・タイプRの持つアグレッシブさを再現したかったのかも。※おそらくは実際にシビック・タイプRのパーツを使用している
中国人の反応は?
この改造に対しては一様に中国人も批判的な態度を見せていて、「せっかくのGT-Rが台無し」というコメントも多々。
中国では関税の関係で日産GT-Rの価格が非常に高く(現在は販売ページが削除され価格を見ることができないが、日本の倍くらい)、しかしこの価格帯の車をここまで弄るというのもまた中国ならではなのかもしれません。
ちなみに日本や欧米では、そのクルマをカスタムする際には「そのクルマやブランドの伝統を重視」した方向性を選ぶことが多く、しかし中国ではブランドのヘリテージは関係なしに「自分がいいと思った仕様にする」ことが多い模様(もちろん、ちゃんとブランドの歴史を理解してカスタムする人もいると思う)。
参考までに、同掲示板では、こういったGT-Rのカスタムもあるという画像も投稿されています(一時日本でも話題になったポプテピピックモチーフのカスタムと発想が似ている)。
一般に中国では「ゴチャゴチャした」「メカメカしい」ものが好まれる傾向があり、そのためにアイアンマンやトランスフォーマーの人気が大変に高いと聞きますが、今後も「とりあえず、取り付けできるものを全部付けてみた」カスタムがネット上を賑わすことになるかもしれませんね。
そしてぼくが今回の「戦神」GT-Rを見て連想するのはやはり映画「エリジウム」に登場したR35 GT-Rですが、これもまた中華圏で人気があるのか、台湾にてレプリカが制作されています。
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参照:虎扑