| 北欧では他人をじっと見るのがとんでもない失礼に当たると言われるが |
さて、マクラーレンが2020年3月に発表した765LT。
720Sをベースに軽量化そしてパワーアップ、エアロダイナミクスの向上を図ったスパルタンモデルですが、今回デモカーがストックホルムのショールームに到着した模様。
ここから他の場所へと移動させるのだと思われ、エンジンをスタートさせて積車に積み込む様子が動画にて公開されています。
なぜか周囲の人は誰も気にしてない?
マクラーレンは現在「スポーツシリーズ(540/570系)」「スーパーシリーズ(720S/765LT)」「GT」「アルティメットシリーズ」というラインアップを持ちますが、そのうちアルティメットシリーズからリリースされている「セナ」「エルヴァ」を除くと、765LTは現在”最強”スペックを持つ一台。
エンジンには720Sと同じ4リッターV8を採用し、鍛造アルミ製ピストン、追加フューエルポンプ、強化オイルポンプに専用ECUが採用されて765馬力に、そしてエキゾーストシステムにはこれまでのステンレス製に比較して40%軽量なチタン製が採用に(車体全体で79キロ軽量化されている)。
7速デュアルクラッチも再設定がなされ、変速スピードがも5%高められることで電光石火のシフトチェンジが可能となっています。
そして外観だと「LT=ロングテール」に加えて大型リヤスポイラーが装着され、フロントバンパーそしてフロントスプリッター専用デザインに、そしてフロントフェンダーにはホイールハウス内の圧力を抜くためのルーバーが追加されてサイドアンダーの形状もアップデート。
これらによって0-100km/h加速は2.7秒、0-200km/h加速は7.2秒、そしてゼロヨンは「10秒以下」、最高速は330km/hというスペックを誇ります。
https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/50133068197/in/dateposted-public/-
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そして動画ではドカンとエンジンを始動させてマクラーレン765LTを動かしますが、ちょっと驚くのは周囲の人のほとんどが675LTに対して注意を払っていないこと。
エンジン始動時の大音量に対してもほとんど反応せず、移動させているときにもチラリと見る程度で近寄ったりじっと見る人はおらず、撮影する人もゼロ。
これがモナコなど欧州のほかの土地であれば人々が群がって大変なことになりそうですが、これだけスーパーカーに対して興味を示さない土地も珍しいと思います。
その理由は不明ではあるものの、北欧は環境意識が高く、スーパーカーは「悪」といったイメージがあるのか、それとも北欧特有の「他人に干渉したり、じっと見るのは大変失礼なこと」という認識がクルマに対しても働くのかはナゾ。
そして積車に積む際にようやく撮影する人が一人だけみられるものの、それも「一瞬」。
ぼくがこの場に居合わせたらずっと写真を撮っていると思いますが、それだけにちょっと異様な後継です。
こちらがその動画。
現時点ではかなり珍しい765LT動画の一本ということになります。
こちらは別のショールームに目撃された765LT。
現時点で配備されているデモカーはこの「グレー」ばかりのようですね。
参照:GTBOARD.com, MPI AUTO