
| 見た目の違和感はほとんど無い |
マツダRX-8に1967年製フォード・マスタングのボディを被せたカスタムカーが話題に。
これはOntario Auto Classifiedsにて販売されている車両となりますが、何らかの理由で「改造途中の状態で」売りに出されたようですね。
画像を見るに、もっとも難しいと思われる「ニコイチ」に合わせる段階はほぼ終了しており、あとはボディワークを残すのみと行った印象で、けっこう面白い改造車だとも思います。
初代マスタングとマツダRX-8のサイズは意外と近かった
1967年のマスタングだと「初代」に該当するかと思いますが、そのボディサイズは全長4,613ミリ、全幅1,732ミリ、全高1,298ミリ。
一方のマツダRX-8は全長4,435ミリ、全幅1,770ミリ、全高1,340ミリなのでそこまで大きな差はなく(全長はけっこう違うが、マスタングは前後オーバーハングが長い)、意外や「相性の良い」カスタムなのかもしれません。
実際のところ、画像を見ると意外にうまく収まっているようにも見えますね(現代的なタイヤとホイールにミスマッチを感じる程度)。

フロントから見てもとくに違和感はなく、現代のクルマの信頼性を持った「初代マスタング」を気軽に乗れるのであれば、これを欲しいと考える人も少なくはないのかもしれません。

インテリアは見たところRX-8のまま。
ただしコストをあまり掛けず、そのままのインテリアで乗るというのも一つの選択肢だと考えられます。

マツダRX-8はこんなクルマ
マツダRX-8は2003年に発売された、ロータリーエンジンを搭載するスポーツクーペ。
観音開きの4ドアという珍しい構造を持ちますが、これは当時「2ドアクーペに課されていた高額な保険」を回避するためだと言われています。
実際のところ、トヨタ(80)スープラも北米での保険料高騰に伴って販売が減少し、それが撤退につながったとされているので、とにかく「高額な保険料回避」はスポーツカーであっても不可欠であったのでしょうね(ただ、その後2ドアクーペに対する保険料がどう、という話はあまり聞かなくなった)。

RX-8のメカニズム的な特徴としてはやはり「ロータリーエンジン」の搭載。
ただしこれは2002年に生産が終了したRX-7に積まれていた13B-REWとは異なる新設計の13B-MSPで、13B-REWまでは職人による手作り、13B-MSPからはオートメーション化によって製造されている、とのこと。
全体的にはマツダらしいこだわりが発揮されたクルマでもあり、MTモデルだとカーボンとスチールとの複合素材となるプロペラシャフトを採用したり、前後重量配分を最適化するためにエンジンを可能な限りキャビン側へと寄せていますが、その影響なのか「センタートンネル付近が熱くなる」という問題も抱えていて(当時はRX-8オンドル問題と言われた)、しかし何度か運転した経験だと「非常にコントラーブルなクルマ」という印象を持っています。
RX-8がレプリカ製作に使用される例はあまり聞かないものの、入手のしやすさ、優れた信頼性、そしてドライバビリティの高さやエンジン搭載位置の低さから、今後は「ベース車としての人気」が高まるのかもしれませんね。
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