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| 「SUVブームがなければ倒産していた」自動車メーカーはけっこう多かったのかもしれない |
マセラティが9月9日のワールドプレミアに向け、新型スーパースポーツ「MC20」のティーザー動画を公開。
当然ながらこの時点で全容が公開されるわけではなく、しかし偽装の無いその姿をハイライトに見せています。
これを見る限りでは、どんなクルマにも似ていないデザイン、そして美しい流線型を持つことがわかりますね。
MC20はロードカーよりも「レーシングカー」に近い?
MC20という名称は「マセラティ・コルセ(Maserati Corse 2020)」の略であり、マセラティのモータースポーツにおける歴史を想起させ、同時にサーキットへのカムバックを思わせるものとなっています。
そして以前に公開されたティーザー画像を見ると、そのMC20の車体に「スターリング・モス(STIRLING MOSS)」の文字が入っており、1958年にスターリング・モスがドライブしたマセラティ・エルドラド(ホワイトの車体)、そしてやはりスターリング・モスのドライブによって1956年のF1モナコGPで勝利を獲得した250Fと並んでの登場となっています。

さらにはレーシングカーに採用される「プレチャンバー」なる副燃焼室を設けた新型エンジンを搭載するとも発表しており、フェラーリ、ランボルギーニやマクラーレン、そしてポルシェにとっても大きな脅威となるかもしれません(今までマセラティと言うと、GT志向の強いブランドであり、ピュアスポーツ、スーパースポーツとは趣を異にしていた)。
なお、このMC20は「MC12の後継」とも考えられますが、MC12はレース参戦を目的として開発され、2004年にマセラティ設立90周年記念モデルという扱いにて発売されており、ベースとなるのはエンツォ・フェラーリ(MC12はフェラーリの支援を受けて開発されている)。
搭載されるエンジンはフェラーリ製の6リッターV12で、しかしマセラティによる変更が加えられ、出力はエンツォよりもやや低めの632PS。
実戦では非常に高い戦闘力を誇り、FIA GT選手権においては優れた戦績を残しています。

MC20 lands September 9thLift off is imminent.MC20 lands September 9th.http://bit.ly/MC20_Teaser_FB#MaseratiMC20#MaseratiMMXX#Maserati
Maseratiさんの投稿 2020年8月31日月曜日
マセラティはレヴァンテよりも小さなSUVを開発中?
そして最近目撃されたのが「アルファロメオ・ステルヴィオのボディを使用してテストを行うマセラティの新型SUV」。
マセラティ初のSUVとなったレヴァンテは大きくセールスに貢献することになり、それはマセラティにとっての「救世主」。
かねてよりマセラティは苦境を伝えられており、もしレヴァンテがなければかなり危ない状況に陥っていたと思われますが、それだけにマセラティはSUVラインアップの拡充を急いでいるとされ、この小型SUVについては予定が前倒しされ、2021年に発売されるのでは、と見られています。

なお、アルファロメオ・ステルヴィオのボディを使用しているのは「マセラティとアルファロメオは、ともにFCA(フィアット・クライスラー)に属するから」であり、マセラティはMC20の開発においてもアルファロメオ4Cの車体を使用していますね。

よくよく見ると微妙にステルヴィオとも異なる部分もあり、そして周囲の様子を見ると、マセラティの施設内でもあるようで、様々な事情を鑑みるに、これがマセラティの新型車であることは間違いなさそう。

参照:Walter Vayr
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