
| ガソリンモデルとして「ブガッティ最後の矜持」を示す? |
さて、ブガッティはなんらかのニューモデルを発表すると予告し、10月28日にオンライン上で公開するとアナウンスしたばかりですが、Youtube上にそれと思しきプロトタイプが走行する動画がアップされています。
今回はポールリカール・サーキットにて走行するプロトタイプが目撃されていますが、カモフラージュのためのフィルムについて「フレンチトリコロール」でもあるため、ある程度は見られることを予測もしくは意識しているのかもしれません。
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サーキット走行専用モデルで間違いない?
動画を見る限りだと強いウェッジシェイプを持ち、フロントは馬蹄型グリルが小さく、ヘッドライトは極小もしくは削除され、リアには大きなウイング、ルーフにはエアスクープを見ることが可能。
そのルックスはまさにレーシングカーのようでもあり、フロントグリルからかろうじて「ブガッティであること」がわかるものの、そのほかはシロンとの共通点がほぼ無いようにも見られます。

さらにキャビンは「ティアドロップ形状」を採用し、これもまたブガッティにとっては新しいチャレンジ。
そしてサイドには大きなエアスクープ、リアにはあの「X」形状のテールランプとセンターマウントテールパイプ、巨大なディフューザーも確認可能です。
動画ではそのサウンドも確認でき、もちろんエレクトリックモデルではなくガソリンエンジン搭載であるということになりますが、シロンと同じ8リッターW16クワッドターボを採用することになるものと思われ、しかしサーキット走行専用ということを鑑みるに、法規に縛られないため出力が大きく向上しているのかもしれません。
なお、ブガッティはエレクトリック路線をいったん切り捨て、行けるところまではガソリンエンジンを追求すると宣言しており、しかしクロアチアの新興ハイパーEVメーカー、リマックに買収されるというウワサも。
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もしリマックに(戦略的に)組み込まれ、今後EVへとシフトすることになるのであれば、10月28日に発表されるモデルは「ガソリンエンジン時代最後の、そしてガソリンエンジンでしかなし得ないであろう」ことを示す、ブガッティにとっての”最後の矜持”となるのかもしれません(このニューモデルによって、ブガッティのこれまでの車種の価値を上げることができる)。
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067?
そしてブガッティは追加でこのサーキット走行専用モデルのティーザーイメージを公開しており、そこには「What if...?(もしもこうだったら?)」という文言、そして0.67という数字。
つまり「もし0.67だったら・・・?」ということですね。
スポーツカーやスーパーカー、ハイパーカーにとって重要な数字としてはパワー、空気抵抗(cd値)、加速性能、サーキットのラップタイム、最高速といった数字があるものの、この0.67はいずれにも当てはまらず、しかしただひとつ思い当たるのは「パワーウエイトレシオ」。

これは車体重量をパワーで割った数字で、シロンだと1995kg割る1500馬力なので「1.63」。
ただ、仮に車体重量を1250kgに抑え、出力を1850馬力に向上させることができれば「0.67」。
いずれも容易なことではありませんが、たとえば(ブガッティと同じくフォルクスワーゲングループに属する)ランボルギーニは車体重量1440kgのガヤルドを990kgにまでダイエットさせた「セスト・エレメント」を発表しています。
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そして先日世界最高速を記録したSSCトゥアタラのパワーウエイトレシオは「0.7」。※トゥアタラは車体重量1247kg、1750馬力
つまりやってできないことはないレベルであり、ブガッティはその存在感を示すため、そしてブガッティを支持するオーナーやファンの期待に応えるためにも前人未到の領域に踏み込むことになるのかもしれません。
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