
| メルセデスAMGはアストンマーティンを成長させ利益を得る計画を持っているようだ |
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さて、2021年シーズンより1年間、アストンマーティンがF1のペースカーを提供するとの報道。
現アストンマーティンCEOは元メルセデスAMGから来たトビアス・メアース氏が務めていますが、メルセデスAMGはつい先日アストンマーティンの株式を20%まで買い進むと発表しており、つまりは両者の関係が極度に接近している状況です。
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F1のペースカーは最初からメルセデス・ベンツのみが担当してきた
F1における最初のセーフティカー導入は1973年のカナダグランプリとされていますが、正式にセーフティカーに関するルールが制定されたのは1992年のブラジルGP。
しかし正式に導入されたといえどもペースカーの速度が遅く、ペースカー投入時に(ペースカーが遅いので)F1マシンのタイヤ温度が下がるといった問題があり、そこで導入されたのがメルセデス・ベンツ製の高性能スポーツカー。
ペースカーには大きな宣伝効果が期待できる
このペースカーはメルセデス・ベンツが全て費用を負担することになり、1996年がその初舞台だとされていますが、メルセデス・ベンツはそこから現在に至るまでずっとペースカーを供給することとなっています(ペースカーは投入時に必ずカメラに映るので、メルセデス・ベンツとしてもメリットがある)。

メルセデスAMGはアストンマーティンの成長に期待?
そして今回メルセデスAMGがペースカーを降り、アストンマーティンにその座を譲るということは、これまでメルセデスAMGが受けてきた恩恵をもアストンマーティンに譲り渡すというのと同義。
メルセデスAMGはこれまでアストンマーティンにV8ツインターボエンジンそして電装系を供給していましたが、その後はアストンマーティンにCEOを送り込んだうえで株式を買い進めており、つまりはアストンマーティンを子会社化し、利益を生み出す会社にしたいということなのかもしれません。
ただしちょっとややこしいのは、現在のアストンマーティンの「所有者」はレーシングポイント(2021年からはアストンマーティン)のオーナーでもあるローレンス・ストロール氏ということ。

そしてアストンマーティンはこれまでF1上だとレッドブルとパートナーシップを結んでおり、アストンマーティンは2021年から自身でF1チームを運営しつつもレッドブルとメルセデスAMGというライバルたちとの関係をも持つ、ということにもなるわけですね。
今後アストンマーティンはレッドブルとの提携を解消するとも報じられているものの、ハイパーカー「ヴァルキリー」の開発をレッドブルと共同で行っているという事情がある限り、そう簡単に縁を切ることができないのかもしれません。
ただし現在どの車種がペースカーとなるのかは不明
なお、今のところアストンマーティンのどの車種がペースカーに採用されるかどうかは明らかではなく、ヴァンテージなのかDB11なのかヴァンキッシュなのか、それともDBXなのかは不明です。
ただしペースカーを務める理由は「プロモーション目的」なのは間違いなく、よってアストンマーティンが「一番売りたい車種」となるのは間違いなさそうですね。
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