| まだまだEVには”読みきれない”危険性がある?EVへの急激なシフトへの警鐘か |
さて、英国にてポルシェ・タイカンが坂道から落下するという事故が発生。
現時点でその原因は判明していないものの、おそらくはアクセルとブレーキの踏み間違い、もしくは体調に突然変化が生じたのでは、と見られています。
事故はこうやって発生した
そこでこの事故の動画を見てみたいと思いますが、まずは坂の上の家に住むと思われるポルシェ・タイカンが帰宅。
けっこうハードなロケーションではあるものの、うまいことくるっと回って坂を登ります(この環境に比較的慣れているのだと思われる)。
そして途中で一旦ストップ。
おそらくは左側の家の住人なのでしょうね。
この状態だと「前から」ガレージに突っ込むことになりそうですが、だとするとクルマを出すときにバックで坂を降りる必要があり、ちょっとイヤンな環境です。
そこで何かが起きたようだ
このタイカンのドライバーはその場所でしばしストップ。
いったいどうするつもりなのかと考えていると、急発進して右の方へ。
そのまま勢いは止まらず、右の家の前に停めてあった黒いSUVにヒットし、そのまま坂の下へと転落しています。
この動きはちょっと理解しかねるところがあり、やはり推測されているようにペダル踏み間違い、もしくは体調不良が考えうる理由なのかもしれません。
なお、右に動いたのは、もしかするといったん右に車体を振り、バックでガレージに入れようとしたからなのかも。
EVの強力なトルクはときに「諸刃の刃」にも
なお、EVはエレクトリックモーターの性質上、ガソリンエンジンとは異なって「瞬時に強大なトルクを発生する」こという特徴があります。
そのためにテスラ・モデルS/モデルXに代表されるように、加速競争では圧倒的な威力を発揮するものの、ブレーキと間違えてアクセルペダルを踏んだ時の加速も想定を遥かに超えるものだと思われ、人間の制御能力の範囲を超えるのかも。
ポルシェ918スパイダーが発売された際、(こちらはプラグインハイブリッドですが)イベント等にていいところを見せようとした918スパイダーのオーナーがアクセルを踏み込んだところ制御不能なまでに加速して大惨事を引き起こしたという例もありますが、今後EVが普及してゆくと、これまでに考えられなかったような事故が発生するのかもしれません。
EVにはなんらかの「ペダル踏み間違い対策」が必要に
そう考えると、EVにはガソリン車以上に高度なペダル踏み間違い対策を施す必要があるとも考えられ、各メーカーともこの対応に追われることになる可能性も。
特にアメリカ市場では他国の自動車メーカーを排除しようという動きも否定できず、たとえばトヨタやホンダのEVが北米にて「ペダル踏み間違いで意図せぬ加速を行い、人命を奪ってしまう」ような事態が発生すれば、メーカーにとってもそれこそ致命傷となってしまいそうですね。
まだまだEVには解決すべき課題も多いように思われ、様々な事情を鑑みるに、現時点で「ガソリン車排斥、EV推進」へと完全に切り替えるのは時期尚早なのかもしれず、というのもガソリン車は長い歴史の上に安全性や信頼性を向上させてきたため。
もちろん、そのノウハウの一部はEVにも転用できるといえど、急激なシフトに対応できるほどメーカーの経験値も高くはなく、(EVへの転換には)いくばくかの予測不可能な危険性を孕むのは間違い無いだろうと考えています。
Not sure what happened there
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