
| 中国市場では意外とトヨタとホンダとの差がなかった |
さて、続々発表される2020年の自動車販売状況。
今回はトヨタそしてホンダの中国市場における販売実績が公開されていますが、いずれも成長を見せ、ホンダに至っては「過去最高を更新」。
まずトヨタについては前年比11%増となり180万台だった、とされています。
レクサスの中国販売も2桁増
この台数は第一汽車、広州汽車との合弁にて現地生産する車両、そして他国から輸入された台数が含まれ、輸入車扱いとなるレクサスは11.5%増えて223,700万台となり、180万台のうち、けっこうな割合を占めるということもわかりますね。
なお、トヨタが追いかけるGMは前年比6.2%減の290万台、中国市場でトップシェアを誇るフォルクスワーゲンは現段階では未発表ではあるものの、トヨタはひとまずGMとの差を詰めており、日本市場同様に「世界販売においてもそのシェアを高めている」ということになりそう。
ただしここからは(中国政府の方針上)いかに安価で魅力的なEVもしくはPHEVを提供できるかにかかっており、内容次第ではこれまでの勢力図が大きく書き換えられるのかもしれません。
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ホンダの中国販売は「過去最高」
そして次はホンダですが、2020年における中国市場の販売台数は162万6972万台で前年比4.7%増。
こちらも東風汽車、広州汽車との合弁による現地生産、そして輸入分の合算値となっており、その数字は意外とトヨタに近く、日本国内の販売台数ほどは差がついていないようですね。
人気車種としては「アコード」「シビック」「CR-V」「クライダー」「ヴェゼル」「YR-V」といったところが挙げられているほか、ハイブリッドモデルの販売も20万台を超えたと報じられ、こちらも新記録となったようです。
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なお、中国ではロックダウン解除後に自動車販売や高級品の販売が大きく伸びたと言われていますが、これは「旅行に行けなくなって、余ったお金が自動車や高級品に流れた」と考えていいのかも。
ただしトヨタとホンダは伸び、しかしGMが下がったということを見るにつけ、「なんでも売れた」わけではなく、同じ自動車業界の中でも明暗が分かれており、商品力の向上が少しでも他社より劣れば”置いてゆかれる”ことになりそうです。
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参照:Reuters, etc.
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