
この記事のもくじ
| まさか半導体が不足し自動車の生産において足を引っ張ることになるとは |
さて、日本の自動車メーカー各社が1月の実績を公開。
グローバルでの生産状況を見てみるとトヨタが101.9%と前年超えを記録した以外、マツダ、スバル、ホンダ、日産揃って前年割れ。
ただし販売についてはかろうじて前年を超えたメーカーがあるほか、中国市場での好調が(マツダ以外は)共通するところで、「中国頼み」が鮮明化している模様。
ちなみに生産減少については「半導体不足」を理由に挙げるメーカーもあり(つまり販売不振ではない)、しかしこの半導体不足が即座に解決するとは思われず、よってこの半導体問題はしばらく自動車業界に暗い影を落とすことになるのかもしれません。
トヨタの2021年1月実績はこうなっている
まずはトヨタ。
海外生産は501,910台となり前年比109.8%、国内生産は(軽自動車を除くと)239,794台(93.8%)。※グローバル生産だと前年比101.9%
市場別の販売を見てみると、中国ではカローラ、レビン、カムリ、アバロン等の販売が好調とのことで、引き続き好調を維持して前年比141%。
なお、この顔ぶれを見るとセダンが強いように見えますが、やはり中国でのセダン人気を裏付けた形でもありますね。
そして北米ではRAV4、セコイアの好調に支えられ前年比102%を記録したとのこと。
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ホンダの2021年1月実績はこうなっている
ホンダの2021年1月におけるグローバル生産が前年比91.2%の351,676台。
国内生産は49,764台で前年比82.0%という数字ですが、世界生産とともに「5ヶ月ぶり減」とのこと。
ちなみに中国生産は前年比127.7%となる136,271台を記録しており、市場別だと唯一の増加となっています(中国含むアジアは前年比115.0%だが、おそらくこの数字は中国に引っ張られているのだと思われる)。
日産の2021年1月実績はこうなっている
そして次は日産ですが、グローバル生産は前年比マイナス13.9%の48,982台、国内生産はマイナス14.7%の56,169台。
生産地別に見てみると、北米、南米、英国、スペインなど軒並み前年比マイナスとなる中、中国のみが増加(+31.0%)を記録しており、ほかメーカー同様に中国市場の成長が顕著に現れている状態です。

スバルの2021年1月実績はこうなっている
スバルの2021年1月の生産状況については、海外生産が前年比マイナス34.1%の25,578台、国内生産がマイナス25.4%の38,025台。
なお、生産が減少した理由としては「半導体不足」とのことで、これは現在世界中で報じられているとおりですね。
参考までに、生産ではなく「販売」だと、国内販売はレヴォーグの好調に支えられて9,685台(登録車/+8.6%)という数字です。
マツダの2021年1月実績はこうなっている
マツダの2021年1月生産を見てみると、グローバルだと111,209台(前年比マイナス11.8%)。
国内生産についてはマイナス11%の71,980台となっており、国内外とも大きく生産が落ちていることがわかりますね。
なお、国内生産だとCX-5がマイナス19.3%、MAZDA3がマイナス12.0%、CX-30がマイナス10.5%。
海外生産だとCX-30がマイナス1.2%、MAZDA3がマイナス24.5%、CX-4がマイナス2.4%。
(生産ではなく)販売だと軽自動車を除くと前年比+5.7%の14,339台を記録し、海外販売ではマイナス2.9%の93,728台。
市場別だと米国が+6.9%の25,259台、中国がマイナス1.6%の20,634台、欧州がマイナス31.5%の10,685台、その他が+2.%の37,150台。
他の自動車メーカーとは異なり中国市場が「マイナス」となっているのが特徴です。
参照:TOYOTA, HONDA, NISSAN, SUBARU, MAZDA
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