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ポルシェが「タイカンの下」に位置し、テスラ・モデル3に対抗する安価なEVを発売するとのウワサ!なぜ「低価格モデルは利益が出ないからやらない」方針を翻すのか

投稿日:2021/06/04 更新日:

ポルシェのコンセプトカー、ヴィジョン・ツーリスモ

| ポルシェはこれまで「利益額が小さく利益率の低い低価格モデルは発売しない」という姿勢を貫いてきたが |

EV時代に突入すれば、あらゆる判断基準がこれまでとは異なってくる

さて、ポルシェがテスラ・モデル3やBMW i4の対抗となる安価なEVを発売するのでは、との報道。

この新型EVはポルシェとアウディとが共同にて開発を行うプラットフォーム「PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック/ Premium Platform Electric)を採用するものと見られます。

ちなみにこのPPEについては2018年にその開発がアナウンスされ、当時の計画だとこのプラットフォームを採用するモデルは「3つ」。

ただし現在は(たった3年前の)当時とは全く事情が異なっており、当初の予定に加え、さらにQ6 E-tronやマカン・エレクトリックもこれを採用することに。

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ポルシェのEV拡充は予定よりも「早い」

そのうえカイエンのエレクトリック版のウワサも囁かれ、そして今回はタイカンの下に位置する「求めやすい」価格のEVを発売するのではという話が出ているわけですが、これは(ポルシェ・タイカンとアウディE−tron GTがそうであるように)アウディA4 E-tronとの兄弟車になるのではとも言われており、ポルシェとしてはかなりコンパクトなモデルになると考えて良さそう。

なお、このPPEは、ポルシェとアウディが属するフォルクスワーゲングループの持つEVアーキテクチャ、MEBに比較すると洗練され先進的な構造を持つとされ、ただしそのぶんコストはやや高く、よってポルシェやアウディなど「プレミアムカーメーカー向き」だとも。

そしてこのPPEはエアサスペンション、350kWの急速充電、トルクベクタリング、前輪操舵にも対応できるといい、安価といえどもポルシェらしいパフォーマンスを備えるクルマとなりそうですね。

ポルシェはかつて、安価なクルマに手を出さないと明言していたが

そしてポルシェがこれまでに貫いてきたのが「安価なクルマを発売しない」。

これまでにも「ボクスターの下」「パナメーラの下」に位置する廉価モデルのウワサが何度か出ているものの、その都度「安価なモデルでは利益を確保できない」という理由にてその計画がキャンセルされています。

ポルシェ・マカン(天保山/ナナガン)

ちなみにポルシェの利益率は自動車業界最高だとも言われており、その数値は15.4%。

この15.4%がどれくらいの数字かというと、トヨタが8.2%、ホンダは1.9%、フォルクスワーゲンは5.9%くらいだとされるので、ポルシェは「1台あたりの利益が極めて高い」とも判断できます。

つまりは販売効率がいいと置き換えることもできますが、ポルシェは(台数よりも)販売効率を追求する意向を示しており、よって「販売価格が低く、そのぶん利益も低い」普及価格帯のモデルには手を出さないというスタンスを貫いてきたわけですね。

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エレクトリック時代になると事情は異なる

ただ、(まだ最終的な決定はなされていないと言われるものの)今回ポルシェが今までとは異なる決定を行なおうと考えた背景には「エレクトリック化」があるものと思われ、おそらくここで働いた判断材料は2つ。

ひとつは、エレクトリック時代を迎え、クルマの趣味性が低くなり、かつシェアリングサービスが普及したりすると、現在のように「一人のオーナーのガレージに、ポルシェが2台や3台以上」収まることは想像しにくく、しかしその状況下でもなんとか「台数を出さねばならない」と考えたこと。

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以前、ポルシェは「台数ではなく利益率(効率)」を追求する方針ではあったものの、EVの場合は、台数を販売すればそれだけ「充電システム利用料」を徴収できるので、これまでとはちょっと異なる判断が働くのかもしれません。

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そしてもうひとつは「EVは利益が出やすい」ということ。

ガソリン車であれば、その車種専用のプラットフォームを開発したり、駆動方式によってもプラットフォームの形状などを大きく変える必要が出てきますが、EV用の「スケートボード型シャシー」であればそういった必要性もなく、車体サイズ、ボデイ形状、駆動方式、パフォーマンス等を「ガソリン車に比較すると遥かに小さなコストで」実現することができ、たとえ単価が低くとも、十分な利益を確保できるという可能性がありそうです。

参照:Autocar

 

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