| ここまでの勢いで燃えるのはやはり電気自動車ならでは |
さらには炎の勢いが強すぎて隣のゴミ箱まで燃えてしまう
さて、中国の大学にて、電動バスが爆発炎上したというニュース。
これは中国南部の広西チワン族自治区にある大学のキャンパスで発生したとされ、発火の瞬間から鎮火までの一部始終が監視カメラの映像に収められています。
結果的には5台並ぶうちの4台が炎上し燃え尽きていますが、ここでその様子を見てみましょう。
最初は何事もなかったが
まず、こちらは仲良く並ぶ5台のバス。
サイドが覆われておらず、おそらくは大学の構内を移動するための低速車なのだと思われます。
そこで煙がボワッと噴出!
激しく爆発!
さらに炎は拡大して横のもう一台にも飛び火。
そしてさらに横の3台目にも引火。
最初の一台目の横のゴミ箱にも炎が燃え移っています。
さらに4台目まで。
動画を見る限りでは、2台目〜4台目について、シートなどの可燃物に引火したというよりは、バッテリーが加熱されて1台目と同じように爆発したという印象です。
こういった例を見るに、世の中のクルマがすべてEVになったとしたら、そして1台が発火したとしたら、チェーンリアクション的に周辺のクルマが全て燃えたりしそうですね。
消化むなしくバスは全焼
そして20分後には消防隊が到着し消火にあたるものの、炎の勢いがあまりに強く消火に手間取っている様子もわかります。
その後も消火活動が続けられ・・・。
ようやく消火。
幸いにもけが人はおらず車輌のみの被害で済んだものの、EVはいったん鎮火しても再び燃えだすことがあるといい(化学的に発火することがあるので)、そうなるともう手に負えず、燃え尽きるまで待つしか無いのかも。
なお、EVについては、その燃え盛るバッテリーが周囲に飛散した場合、今回の「ゴミ箱」のように周囲まで巻き込んで燃やすことがあり、ガソリン車とはまた異なる危険性を内包していることも指摘されています。
そして、EVの火災については「現場の教育がまだまだ完全ではない」とも言われていて、このあたりは今後、自動車メーカー主導にて講習や研修を行ってゆく必要がありそうですね。
-
国がEVを推進するのに対して消防署は「EVの事故や火災に対する対処法が不十分」。このままEVが増加すると現場が対応しきれなくなることに
「EV」「ハイブリッドカー」の火災に対するマニュアル拡充が急務 ブルームバーグによると、米国では、EVやハイブリッドカーが火災を起こした際、どう対処するかの対応マニュアルがまだ十分には整備されていない ...
続きを見る
中国にて、電動バスが次々燃えてゆく動画はこちら
参考までに、昨年にはBAIC(北京汽車)のEV、EX360が充電中に発火する動画も公開されており、「とにかくEVは燃えると手がつけられない」様子がここからもわかります。
https://www.youtube.com/watch?v=u2F9HKZ5VzA