| ポルシェコレクターの注目度が非常に高く、1億7000万円程度まで値が上がるのではと見られている |
ポルシェはロードカー、レーシングカーともに競売では大人気
さて、かつてセブリング12時間レースにて予選1位を獲得したという華々しい戦歴を持つポルシェのレーシングカー、ポルシェ934/5が競売に登場予定。
この個体は1977年に製造され、シャシーナンバー930 770 0951を持ち、10番目に製造された934/5なのだそう。
レースへのデビューは1977年のセブリング12時間で、ここでイキナリ予選1位を獲得したようですね(決勝は3位)。
その後もこのポルシェ934/5はレースに参戦し続ける
さらにその後、このポルシェ934/5は人手にわたりつつもモータースポーツ界にとどまることとなり、ラグナセカでは2位を獲得したほか、別のオーナーのもとで935仕様へとアップデートされて1983年までレースに参戦し続けた、と記録されています。
その後も様々なコレクターの手に渡り、しかし最近では専門業者の手によってレストアが行われ、1977年のセブリングにおいてデビューした際と同じ仕様へと戻されたとのこと。
なお、かつて1度のみではありますが、アメリア・アイランド・コンクール・デレガンスに出品されたことがあり、コレクターの間では有名な個体ではあるそうですが、これまでの売買はすべてコレクター間で行われており、つまり公の場に売り出されるのは今回が初めてだと紹介されています。
よって多くのポルシェコレクターの目に触れることになり、相当な高額にて落札されるであろうことは間違いなく、最高で1億7000万円程度の値がつくと見られているようですね。
ポルシェ934はこんなクルマ
ポルシェ934はFIAグールプ4規定にあわせて設計されたレーシングカーで、エンジンはカレラ3.0RSRに積まれる911/75、それをターボにて加給して485馬力を発生します。
プライベーターにとっても人気の高い個体であったと言われ、あわせて400台が生産されたと言われます。
なお、ぼくにとってのポルシェ934というと田宮模型の発売すしたプラモデルおよびラジコンカー。
タミヤでは実際に911を購入し、分解して構造を確認した後に金型を作ったといいますが、そのため「実車に限りなく」設計されており、これを見たポルシェ側では「設計図が漏れた」と問題になったこともあるようですね。
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