【動画】S30フェアレディZに5.8リッターV8エンジンをスワップした「580Z」！なんとルーフもカットして当時存在しなかったオープン仕様に

｜　V8エンジンへのスワップ、オープン化したフェアレディZはこれまでにも報告されているが、この両方を持つ240Zは他に類を見ない　｜

ダックテール化など、ボディにはさりげないカスタムが施される

現役当時アメリカでは絶大な人気を誇り、今なおその人気が衰えない名車、240Z（初代フェアレディZ）。

個体数が豊富なために比較的中古車両を入手しやすく、そして中には格安で手に入れたフェアレディZをレストアがてら思いっきりカスタムしてしまう猛者も存在します。

そして今回紹介するのはエンジンを5.8リッターV8へとスワップし、さらにルーフをカットしてオープン仕様へとコンバートしたフェアレディZですが、もともと初代フェアレディZにはオープンが存在せず、よって非常に珍しい車両ということになりますね。

ベース車両を購入したのはわずか1000ドル

なお、このフェアレディZのオーナーはジェームズ・スミスという人で、同氏はこのフェアレディZを2001年にわずか1000ドル（11万円くらい）で大学生のオーナーから譲り受けたとのこと。

ただしもちろん当時はここまで洗練された姿ではなく、しかしすでにV8エンジンへのスワップ、トップチョップ加工がなされていたようですね。

そこからジェームズ・スミス氏は兄そして父とともにこのフェアレディZのカスタムをはじめますが（兄弟や父親と一緒にカスタム、というのがアメリカっぽい・・・）、無理やりカットしたと思われるルーフの断面を整え、ボディを修正し、もともとのイエローから現在のオリーブグリーンへと再ペイントすることに。

さらに同氏はリアにダックテール状リアスポイラーを装着してスムージングを行ない、リアバンパーの一部を切り取って車体後部をスマートに見せています。

正確に言うならばこのクルマはソフトトップを持たない「スピードスター（カブリオレではない）」で、ソフトトップのかわりにアルミ製デタッチャブルハードトップが用意されているようですね。

フロントフードには膨大な熱量を逃がすためのダクトが追加されていますが、リアスポイラー同様に美しく埋め込まれています。

ルーフやいくつかの加工を除くと車体はほぼオリジナルのままで、しかしホイールはパナスポーツ製とワイドタイヤへと変更され、ショックにはプログレッシブスプリングを採用。

ルーフを切り落としたことでシャシー剛性が低下したため、フロントにはブレーシングを、リアにはロールバーを装着して剛性を回復させています。

このフェアレディZの主役はV8エンジン

そしてこのフェアレディZで特筆すべきはやはりエンジンで、これはシボレー製のV8をボアアップしたもの。

上述の通り排気量は5.8リッターにまで拡大され、そのためにこのクルマは「580Z」と命名されることとなっています。

エンジンには鍛造パーツや、新しいプロファイルを持つカム、エーデルブロック製キャブレターとインテークマニホールド、セラミックコーティングされたヘッダー（エキゾーストマニホールド）等が装着され、300馬力を発生する、とのこと。

これにあわせてトランスミッションは3速ATから4速ATに換装されている、と紹介されています。

日産やトヨタの直6に換装する例は少なくはないものの、V8へのスワップはちょっとめずらしいかもしれません。

インテリアについてはレッドのレザーシートを含めてほぼオリジナルで、唯一の例外はセンタークッションが取り外されたステアリングホイール。

ただしそのコンディションは驚くべきもので、新車と言っても過言ではないほどの美しさを持つようです。

ジェイ・レノはこの動画にて実際に試乗していますが、そのサウンドはなかなかに魅力的です。

ジェイ・レノが「フェアレディ580Z」を紹介する動画はこちら

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参照：Jay Leno's Garage