
| なお、ウラカン後継モデルのエンジンはV10を継続しない可能性もありそうだ |
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ウルスは2022年にモデルライフ中盤のフェイスリフト+PHEV投入
さて、アヴェンタドールの最終モデルにして「V12ガソリンエンジン単体で走行する最後のスーパーカー」、アヴェンタドールLP780-4 Ultimaeを発表したランボルギーニ。
2024年には最初の「量産」ハイブリッドモデルが登場し、その後全てのモデルを電動化することになりますが、今回Autocarによるインタビューの中で、ランボルギーニCEO、ステファン・ヴィンケルマン氏が今後の展望について語っています。
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やはり夏にはニューモデルを発表
このインタビューの中では、夏に登場するモデルに加え、今後のラインアップについてコメントしており、まず「夏に登場」と言われるニューモデルについて。
これはウワサどおりに「シアンと同様のスーパーキャパシタを使用した」ハイブリッドモデルになる、とのこと。
ステファン・ヴィンケルマンCEOはこれ以上の言及は避けたものの、巷で囁かれるように「カウンタックへのオマージュとなる、シアンの新バリエーション」となる可能性が高そうですね。
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2022年にはウラカンとウルスの新バリエーションが発表
そして興味深いのは、ウラカンとウルスのをベースにしたニューモデルが2022年に発表されるということ。
これらについても詳細は語られず、ウラカンであれば「STOスパイダー」なのか、それとも最後のフェイスリフト、もしくは記念限定モデルなのかどうかは不明です。
あるいは意表を突いて「ウラカンのオフローダー」、ウラカン・ステラートだったりしたら驚きます(ただ、以前に発売の可能性が報じられており、同じくフォルクスワーゲングループに属するポルシェも、911のクロスオーバーを発売すると言われているので、荒唐無稽な話でもない)。
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いずれにせよ、ウラカンの後継モデル(次世代モデル)は2024年にならないと登場しないともコメントされているので、パワートレーンについては大きな変更はなく(つまりハイブリッドされるわけではない)、あくまでも現行モデルの延長線上にあると考えて良さそう。
なお、ウラカンの後継モデルに関し「パワートレーンは未定」だとされ、つまりV10エンジンを継続するかどうかの決定は”時期尚早”であるとし、V6+ハイブリッドなど、様々な選択肢を検討している、とのこと。
もう一方のウルスについては、モデルライフ中盤のリフレッシュつまりフェイスリフトということになりますが、これに伴い出力向上とプラグインハイブリッドの設定がなされる予定。
実際にプロトタイプが走行しており、開発が順調に進んでいるものと考えられます。
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アヴェンタドール後継モデルは2023年に登場
そしてステファン・ヴィンケルマンCEOは「アヴェンタドール後継は2023年にPHEVとして発売」するとも述べており、つまりスーパーキャパシタは採用しないということに。
これについては、「スーパーキャパシタはブリッジ(過渡期)テクノロジー」であること、そして「ますます厳しくなる環境規制を考慮すると、十分な効率化を期待できない」からだと語っています。

もちろんPHEVを選択すれば重量が増加することになりますが、ステファン・ヴィンケルマンCEOは重量増については慎重に言葉を選んでおり、「パワーウエイトレシオにてそのぶんを補う」。
同時に、ランボルギーニが得意とするカーボンファイバー等の軽量素材を多用することにより、重量増加を避けるべく最大限の努力を行うことも間違いなさそうです。
なお、ランボルギーニはすでに「2025年にピュアエレクトリックモデルを発表する」と公表済みですが、これについてはアヴェンタドール後継、ウラカン後継、ウルスに次ぐ「第4の新ラインアップ」。
ステファン・ヴィンケルマン氏によると、これは「SUVではなく」、少なくとも2+2レイアウトを持ち、日常性を持ったクルマになるといい、グランドツアラーもしくは「エストーケ」のような4ドアモデルになるのかもしれません。

参照:Autocar