| 様々な規制によって、パガーニすらも今後は電動化の波に飲まれることになりそうだ |
いかに高価でも、このウアイラRの価値が下がることはないだろう
さて、パガーニは先日「究極のウアイラ」たるウアイラRを発表し、その後に(発表時にはなかった)インテリアの画像も公開しています。
これはガソリン時代(おそらく)最終モデルだとも考えられる限定モデルで、それにふさわしい「自然吸気V12気筒」エンジンを採用。
このエンジンはメルセデスAMG/HWAによって製造されるものですが、レッドゾーンは9,000回転、最高出力は850馬力というハイパワーぶりを誇ります。
なお、組み合わせられるトランスミッションはやはりHWA製のシンクロなしの6速ドグミッション、駆動輪はもうちろん後輪のみ。※HWAはAMG創業者が別途興したレーシングカーコンストラクターで、アポロ・インテンサ・エモツィオーネの製造も手掛ける
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パガーニがついに「ウアイラR」発表!ウアイラと名乗るものの中身は新設計のレーシングカー。価格は3.4億、850馬力、30台限定
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そのマシンは往年のF1マシンのようだ
そして今回、そのウアイラRがイタリアのモンツァ・サーキットにて走行する様子が収められていますが、そのサウンドはまさに往年のF1マシン。
現在FIAではレーシングカーにも(一部?)騒音規制を設けており、このウアイラRは規制値である「110デシベル」にサウンドを抑えているとも言われます(発表時に、騒音規制のあるサーキットにも対応可能だとパガーニが述べている)。
なお、ウアイラRはFIAの規定するいずれかのカテゴリに参戦するクルマではないものの(もともと、規制がなければどれくらい速く走れるのかを追求したクルマでもある)、安全性、そして騒音規制など一部ではFIAの定めに従っている模様。
ウアイラRは限定台数はわずか30台、価格は260万ユーロ(日本円で約3億3800万円)からに設定され、その内容を見てみると「ウアイラ」の名がつくものの、実際は新設計の「レーシングカー」と形容したほうがよさそうです。
車体構造はカーボンモノコック+クロームモリブデン製のサブフレームから成りますが、カーボンモノコックには最新の複合素材技術を盛り込んだといい、サーキット走行専用という性格上、万が一の際の保護を重視した構造を持っています。
加えて専用のロールバー、サイドプロテクション(サイドシルが異常に高い)を持ち、フロントのサブフレームは衝撃吸収性を考慮したクロームモリブデン製。
これらによって、市販モデルのウアイラに比較してねじり剛性は16%、曲げ剛性は51%向上したといい、しかしなにより驚かされるのは車体重量が1,050kgに収まっていること。
そのほかアクティブエアロを備えることで時速320km時でなんと1,000kgのダウンフォースを発生し、ブレーキシステムはブレンボ製、そしてディスクにはカーボンセラミック、キャリパーは前後とも6ポッド、ブレーキパッドはもちろんレーススペック。
サスペンション形式は前後ともダブルウィッシュボーンを採用し、ダンパーは電子制御だと紹介されています。
パガーニ・ウアイラRがモンツァでテスト走行を行う動画はこちら
ちなみにウアイラRが発表後にテスト走行を行うのは「初」だそうで、現段階ではけっこう貴重な動画ということになりますね。
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