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BMW、フォードがソリッドステートバッテリーを入手し「車載実験」に乗り出すとの報道!それでも市販車への投入は「10年後」が目処となるようだ・・・

投稿日:2021/09/19 更新日:

BMWコネクテッド・ダイナミクス(コンセプトカー)

| ソリッドステートバッテリーは「2020年には実現しているはず」の技術だったが |

もしかするとこのまま「実現できず」、そのうち代替技術が確立されるかも

さて、フォードとBMWが近々、ソリッドステートバッテリーのテストを開始するとの報道。

2017年、この二社は”先進的な新型電池”を開発しているソリッド・パワー社への投資を発表していますが、このソリッドパワー社は、2022年初頭に固体電池のパイロット生産を開始する準備を進めながら、コロラド州にある工場面積を拡大していることが明らかとなっています。

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それでも実用化されるのは「10年先」

Tech Crunchによると、この新工場では、硫化物をベースとした固体電解質材料の製造に重点を置き、100アンペアのバッテリーセルに焦点を当てた生産ラインのスペースを確保すると報じられていますが、フォードとBMWは、2022年初頭にこの電池セルを手に入れ、10年後の市場投入に向けて自動車用途でのテストを開始するとのこと。

おそらくBMWとフォードはソリッドステートバッテリーのテストを開始する「トップバッター」になるんじゃないかと思われますが、それでも「10年後の市場投入」というのはかなり先。

それでも多くの自動車メーカーが挑戦し、一部は諦めてしまったことを鑑みるに、10年先といえども「まだいいほう」なのかもしれません。

固体電池(ソリッドステートバッテリー)は、電気自動車やハイブリッド車に使用されている現在のリチウムイオン電池の次の段階の電池として注目されていますが、エネルギー密度を高め、コストを削減し、寿命を延ばすことが可能だと見られる”次世代”技術。

ソリッドパワー社のCEOであるダグ・キャンベルは、TechCrunchの取材に対し、「熱暴走を引き起こす火花」となるのは電解液であるため、従来のバッテリーよりも安全であると述べており、将来的に自動車メーカーの収益を圧迫するだろうと言われる「EVの火災」からも逃れることができ、「現代自動車とGMが現在直面しているこれらの問題は、ソリッドステートバッテリーの使用で解決できると強く信じています」とも。

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なお、ソリッドパワー社は、パナソニック、LG、CATLといった企業のライバルになるつもりはなく、あくまでも素材メーカーであると述べ、今回の生産拡大により、複数の自動車メーカーに供給できるだけの電池セルを生産できるようになりますが、その電池セルは自社で生産するのではなく、パートナーにライセンスする予定だとされています(つまり、フォードやBMWは技術・素材の供与を受け、自社、もしくはサプライヤーにてこれを生産することになる)。

ソリッドステートバッテリーは「もう実現してもいいはず」だったが

参考までに、ちょっと前までは「トヨタ(とパナソニック)がもっともソリッドステートバッテリーの実現に近いポジションにいる」とされながらも未だ実現で来ていない状態(2020年に実験用車両に実装するはずだった)。

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さらには「ソリッドステートバッテリー搭載車を発売する」と宣言していたフィスカーも「やはり無理だった」とソリッドステートバッテリーからの撤退を表明しています。

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さらにリマック、ウィリアムズ、その他多くのメーカーがこれに取り組んでいるものの未だ実験檀家でも成功例は聞かず、ポルシェは現在のリチウムイオンバッテリーの改良型にて当面(ハイパフォーマンスカー向けのバッテリーに)対応する予定。

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そしてフェラーリやランボルギーニ、ポルシェなど「次世代ハイパーカーの登場は2025年前後」とコメントしているものの、これはおそらく「その頃にはソリッドステートバッテリーが必要化されているはず」という観測に立ったものだと考えられ、となると(先駆的存在のBMWですら2030年頃の実用化となるため)それらハイパーカー計画についても「既存バッテリーの使用」「(ピュアEVをやめて)ハイブリッド」など、ソリッドステートバッテリーを使用しない前提に立って計画を練り直す必要が出てくるのかもしれません。

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参照:Tech Crunch

 

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