| この時代のフェラーリで、ここまでカスタムされた車両は珍しい |
跳ね馬が全てブラックにペイントされるという珍しい仕様を持っている
さて、生産わずか80台というフェラーリ599 SAアペルタがオークションに登場。
なお、この80台というのはラフェラーリ・アペルタの210台(本来は209台だが、チャリティ目的にて1台追加されている)、モンツァSP1/SP2よりも圧倒的に少なく、つまりはフェラーリ史上「かなり希少なクルマ」。
このフェラーリ599 SAアペルタのボディカラーはネロ・ステラート
このSAアペルタのボディカラーは「(ゴールドフレークの入った)ネロ・ステラート」だと報じられており、これは出品者によると「特別注文色」とのこと。
なお、フロントグリルとトランクフード上、そしてホイールセンターキャップの跳ね馬(カバリーノ)はブラックにペイントされ、フロントフェンダーにはスクーデリア・フェラーリのシールドエンブレム、ホイールはマットブラック(この時代のクルマには珍しい)、ブレーキキャリパーもブラックにペイントされています。
最初はフランスにて登録され、その後3年はカンヌやニースにてメンテナンスが行われ、その後はイギリスのコレクターの手に渡り、今回の出品もイギリスから。
走行距離は後継1万1100キロですが、直近6年だと約700キロしか走っていないようですね。
ボディやホイールにダメージはなく(ボディはプロテクションフィルム施行済み)、内装にも傷みや汚れはないと記されており、電装系もすべて問題なく作動する、とのこと。
整備記録がしっかり残っており、スペアキー、充電器、取扱説明書、フェラーリの車体証明書(レッドブック)も付属するなど理想的なコンディションを持っていて、そのためか現在のところ約1億3000万円程度(相場よりはちょっと高い)まで価格が上がっています。
このフェラーリ599 SAアペルタのインテリアカラーは「エルメスオレンジ」
そしてこのフェラーリ599SAアペルタの「特別仕様」はボディカラーのみではなくインテリアにまで及び、内装カラーは「エルメスオレンジ」。
ただしエルメスとのコラボレーションかどうかは不明です(刻印等が見られないので、おそらくはコラボではないと思う)。
そのほかブラックレザーやボディカラー同色の”ネロ・ステラート”ペイントも用いられ、フロアマットもエルメスオレンジ、シートバックはカーボンファイバー製、シートベルトはグレー、タコメーターはホワイト仕上げ。
フェラーリ599 SAアペルタはこんなクルマ
このフェラーリ599 SAアペルタはピニンファリーナの80周年を記念してリリースされており、「S」はセルジオ、「A」はアンドレアを意味し、ピニンファリーナ両名の功績をたたえるもの。
スペック的には「599GTO」のオープン版とも言えるクルマですが、ベースとなった599にもオープンモデルが存在しないため、非常に特別なクルマとなっています。
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車高を低め(フロントウインドウの天地も低い)、足回りを強化し、純粋にドライビングを楽しめるよう設計されているために「耐候性の高い」トップは持たず、ルーフは悪天候を凌ぐためだけに存在する簡素なものとなっています。
もちろん搭載されるエンジンは599GTOスペックで570馬力。
0-100km/h加速3.6秒、最高速はじつに325km/hに達します。
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参照:Paddle Up, Ferrari