| ちゃんとしたコーチビルダーによるクルマであればけっこうな高値がつくようだ |
一見すると、とてもコーチビルダーによるカスタムカーには見えず、純正にしか見えない
ベルギーのコーチビルダー、デレタン・フレール社が製作した「356Bロードスター」が2022年1月下旬に開催されるオークションに出品され、5000万円以上の値をつけるのでは、と囁かれています。
ポルシェ356B自体は1959年〜1963年の間に31,192台が製造されていますが、オープンモデルは製造されておらず、よってデルタン・フレールのようなコーチビルダーが独自にそれをリリースすることになりますが、デルタン・フレールでは、T5シャシーベースの356Bロードスターを473台、T6シャシーベースの356Bロードスターを248台製造した、とのこと。
今回販売されるのは1962年に製造された356Bロードスター
そして今回オークションに登場するのは1962年に製造された一台で、ボディカラーはブラック、さらにクロームのフロントバンパーとリアバンパー、そしてオリジナルのクローム仕上げのホイールが装着されています。
ヘッドライト、テールライト、ターンシグナル、フォグランプベゼルにもクロームのアクセントが見られ、Aピラーやボディサイドにもクロームのモールが装着されるなどエレガントな仕上がりが特徴のようですね。
おそらくフロントフード内はクーペ版と同じだと思われます。
ただしルーフは切り取られ、代わりに備わるのは「ソフトトップ」。
見たところ、折りたたんだ後はトノカバーをかけ、ホックにて固定するもよう。
オープン時のスタイルは非常にエレガントで、デレタン・フレールは何も犠牲にすることなく、見事に356Bをロードスター化するという困難な仕事をやりとげたということになりそうです。
エンジンは1.6リッター・フラット4(水平対向4気筒)が搭載され、ノーマルだと出力が60PSにとどまるものの、デレタン・フレールではこれを75PSへとパワーアップさせており、オープントップ化による低重心と相まって軽快な走りを楽しむことができるものと思われます。
ポルシェ356Bロードスターのインテリアはこうなっている
そしてこちらはこの356Bロードスターのインテリア。
タンレザーに加えタンカラーのカーペットが用いられ、ウッドのステアリングホイールが装着されるなど、外装に負けずエレガントな雰囲気を持っています。
ルーフ内張りにもタンカラーが使用され、見たところクオリティも非常に高そう。
出品時の記載には車両の詳細、所有歴の詳細が記載されていないものの、鑑定書が付属していることは明記済み。
ちなみに走行距離も明かされず、予想落札価格についても記載はありませんが、過去(2019年)にはデレタン・フレール社によってカスタムされた1962年式ポルシェ356Bロードスターが2019年に46万7000ドルで売却されており、今回の個体は「それ以上」、つまり5000万円オーバーで落札される可能性が高いと見られています。
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