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シャネルJ12はどうだ。比類なき輝きと加工精度を誇る、腕時計の革命児

投稿日:2015/06/29 更新日:

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シャネルJ12が欲しい、とふと考えることがあります。
シャネルの腕時計もまたジュエラーやファッションブランド製腕時計の例に漏れず、中古では比較的安く買いやすい価格となっています。

J12はセラミックを使用していることでも有名ですが、当時はまだセラミックが珍しい2000年9月に登場(製造はシャネル内製とされる)。
2009年あたりから変更を受け、各パーツの組み合わせ精度が高くなり、文字盤とベゼルとの境界を”すり鉢状”とすることで立体的に、そして高級感を増したつくりに(一見すると2009年以降のモデルはインデックスが短くなり、文字がベゼル側に寄っているので画像でも判別が可能)。

J12はシャネルに入社して40年勤めあげたアーティスティック・デザイナーのジャック・エリュが手がけたシリーズで、彼は時計職人ではなくデザイナー、というところがミソ。

よって彼は時計の常識に囚われることなく腕時計を機械的側面からではなくアクセサリーとしての側面からデザインするわけですが、それは同じく彼の作品である女性用のシャネル・ウォッチ「プルミエール」がよく物語っていると思います。

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セラミックを用いた理由などは不明ですが(「永遠に変色しないから」とも言われるが、実際のところホワイトは変色する模様)、J12シリーズにはホワイトセラミック、ブラックセラミック、そして鏡面状のクロマティック(チタンセラミック)があります。
なお、ホワイトとブラックが最初に登場していますが、これはもちろんシャネルのブランドカラーですね。
中古で購入する場合、ホワイトだと黄ばみが見られる場合があり、ホワイトを選ぶ場合はネットでの購入ではなく実際に自分の目で見て購入したほうが良いでしょう。

文字盤の時針先端が指す先には細かく線で区切られた「円」が走りますが、これはデザイナーのジャック・エリュの愛した鉄道をモチーフにしたもので、つまりは線路を表しているようです。

形状としてはごくごくオーソドックスなのですが、面白いのはブレスレットのコマひとつひとつに至るまでの「面」すべてラウンドしているということ(ブレスレットの側面除く」。
ロレックスのケース、ブレスレットが直線的で平面的であるとするならば、シャネルJ12は表面張力で盛り上がったかのような「面」を持つのが大きな特徴。
これは実際に目にするとかなりインパクトがあり、かつ腕にはめると不思議なフィット感を感触とともに見た目にも感じるわけですね。

バックルは三重折りたたみ式ですが、バックルの内側(クラスプ)は比較的薄く、腕に食い込みにくいうえ、腕の細い人にも馴染みやすくなっています。
これはもしかすると、女性が(男性用ウォッチを)使用することを想定しているのかもしれませんね。
J12は男性用でも38ミリからラインアップがあり、もともと男女でデザインが統一されているので女性でもじゅうぶんに使用することが可能です。

ラインアップとしては通常の3針モデル、GMT、クロノグラフ、マリーン(ダイバーズ)がありますが、デザインがシンプルなだけに複雑時計を選びたい、とぼくは思います。
なおクロノグラフはクロノメーター規格となっているようですね。

シャネルJ12において気になるところは、上述のように「シンプルすぎる」こと。
知らない人が見るとけっこう安物の時計に見える可能性もあり(実際このJ12はたくさんコピーが多くの時計ブランドによって作られ、コピーのほうが目に馴染みがある)、さらにはリューズやプッシュボタン、ハンズ(針)もじつに普遍的なデザインなために、「特別感」が薄いのですね。
おそらくジャック・エリュはシャネルのバッグや衣類、アクセサリーのようにシンプルさを目指し、「セラミック」という特徴を最大限に引き立てるために加飾を避けたのだと思いますが、ここはちょっと気になるところですね(しかし身につけて鏡を見ると、ジャック・エリュのほうが正しいとわかる。このシンプルさが時計を際立たせていて、身につけて全身を鏡で見た時にはじめてこの時計の真価が理解できる)。

それでも気になるのは「裏蓋」。
セラミックであると言うことを考慮するとやむを得ないのですが、スクリューバックでもなく、ステンレスの「板」をビスで留めただけの簡素な仕様。これもまた妙に安っぽく感じるところでもありますね。
ただ、その生い立ちのとおりこの時計は機能や構造を云々するものではなく、あくまでも「アクセサリー」であることを留意する必要があるわけです。

そう考えると、このJ12はアクセサリーとして考えた時に比類なき存在感を発揮するわけで、存在価値を急激に高めてくるのですね。
時計本体の価値を愛でるよりも「身につけてなんぼ」のアクセサリーであり、実際に身につけた時にこそ、その真価を発揮する腕時計と言えるでしょう(身につけてみないと、そのデザインの完成度の高さがわからない)。

そこがおそらく「腕時計を機械として評価する」人たちには受け入れがたく、それが中古市場での価格を下げる要因ではないかと思います。
シャネル、カルティエといったブランドは「プレミアム」ブランドとも言え、新品時の価格には、腕時計の本質的価値に加えて「プレミアム」が乗っているわけですね。
しかし中古市場に出ると腕時計の本質的価値で評価される部分が大きくなり、そのぶん「プレミアム」が価格に占める要素が小さくなるために中古販売価格が下るのだと考えています。

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なお、J12シリーズにはアルミ素材を組み合わせた「スーパーレッジェーラ」シリーズも存在します。
文字通り「超軽量」なモデルで、ダイアル上の「スーパーレッジェーラ」文字がレッドになったりとスポーツカーを意識したデザインで、こちらもなかなか魅力的(素材色を活かしたコンビモデルもあります)。
ただ、このスーパーレッジェーラはアルミ地金をそのまま使用しているモデルもあり、それらは摩耗と酸化による黒ずみ、黒斑の発生など、経年と使用による劣化が懸念となりそうではあります。

こういった「中古だと安い」腕時計をその時その時で購入し、タイミングを見計らって売却→乗り換えしてゆけば、それなりに楽しい腕時計ライフが送れるんじゃないか、とぼくは考えるわけで、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

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シャネルJ12のメンズについては基本的に38ミリが中心で、GMTとクロノグラフといった「役モノ」が41ミリのケースサイズ。
大きな腕時計の流行を受けて42ミリも出していますが(こちらはマット仕上げ)、その後バリエーション展開する動きも見えないので、やはり「メンズは38ミリ」と考えているのでしょうね。

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実用として考えるとたしかに38ミリサイズは現実的で、40ミリを超えてさらにベゼルが分厚くなると着用する衣類に制限が生じるのも事実。
とくにスーツスタイルだとシャツの袖など面倒なことになりそうです。

J12ではホワイト、ブラックといったシャネルのイメージカラーに続いて「クロマティック」というクロームのようなカラーのものがありますが、こちらが急激に勢力を伸ばしており、その延長線上にて今回の「ミラー」を設定したのかもしれません(なおクロマティックには42ミリは存在ない。メンズは38/41ミリのみ)。

「J12ミラー」についてはダイアルがミラーで、風貌の内側にインデックスを印刷することでダイアルに反射する数字を読み取るという構造を採用しているようですね。
かなり奥行きのある表情を持っていると考えられますが、そのあたりは画像では読み取ることができないのが残念。

シャネルJ12は腕時計デザイナーではない人がデザインしていることが特徴で、そのためデザイン優先という腕時計メゾンにはないコンセプトが特有ですが、独特の存在感を放っていますね。

実際に腕に巻いてみると抜群の存在感を誇り、登場以来衰えない人気の高さにも納得です。

 

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