| 技術的には「十分可能」 |
今年はゴルフGTIの40周年にあたり、ゴルフGTIクラブスポーツが発表されていますが、それに関してフォルクスワーゲン上層部が「サプライズがある」と語った模様。
おそらくはゴルフR400(R420?)と見られ、グッドウッドで発表される可能性が高いとされています。
ゴルフR400は2年前の北京モーターショーで発表されていますが、4WD(4Motion)と400馬力のエンジンを持つハイパフォーマンスカーで、0-100キロ加速は3.9秒とされています。
ただ、これは2年前のデータであり、現在では「420馬力」のエンジンを搭載する可能性が大きいと見られていますね。
そうなると0-100キロ加速は3.7秒あたりに達するかもしれませんが、これはメルセデスAMG GT Sと同じタイムであり、驚異的としか言いようがありません。
ATなのにMT風シフトノブ
なおコンセプトカーとしてのゴルフR400はDSGトランスミッションながらも「H型シフトゲートを持つ」仕様であり、つまりマニュアルトランスミッションと同様にシフトレバーを操作して変速する機能があり(しかしクラッチは踏まない)、これが市販車に搭載されるかどうかは注目。
もしこの機能が高く評価されたりすると、今後(同じグループの)ポルシェにも搭載されるかもしれない、と考えたりします。
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突如発表された「フォルクスワーゲン・ゴルフR400(R420)」がどうやら生産に移される模様。
時期がいつになるのか、仕様がどうなるのかは不明だそうですが、VWによるとエンジンは現行のゴルフRのものをブーストアップするだけで400馬力を達成できる、とのことでこれは現在のゴルフRのエンジンもかなりのポテンシャルを秘めていることを意味しますね。
なお、新型アウディTTは、登場時期的にもゴルフよりも一歩進んだメカニズムを持っていると思われますが、そのTTのハイパフォーマンスバージョンもゴルフR400以上のパフォーマンスを発揮する可能性が高く、400馬力以上、さらにはその軽量さなどから0-100km/h加速は 3秒台前半に食い込む可能性も十分にありそうです(DSGが7速であればなおさら)。
この馬力でコンパクトなサイズ、かつ軽量で2リッター、4WD、と考えると燃費や取り回し、税金、安全性等考えた場合、もうカテゴリを超えて 「最強」なんじゃないかとすら思えます。
そうなると500-600万円クラスの車の性能が一気に1500万円くらいの価格帯の車の性能に近づくもしくは追い越すことも考えられ、なんらかのパラダイム・シフトが発生しそうですね。
技術の進歩のお陰で、パワー、スピードにおいてはどの車においても容易に達成しうるということになり、それ以上の「何か」がより価格帯が上の車に求められることになるのかもしれません。
単純な「速さ」という点においてはコンパクトスポーツやホットハッチでもスーパーカー同様のレベルに達することができるわけで、であればスーパーカーの存在意義が問われることになります。
そこで「スーパーカーとは何か」を再定義する必要も発生し、ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレンなどスーパーカーメーカーは考えさせられることにはなりそうです。
「エキゾチック」であることや希少性、デザイン、当然ながら価格もスーパーカーとゴルフR400のようなホットハッチを分ける要因になるかと思います。
以前であればそれらの境界線は「スピード」であったものの、それはもはやモノサシにはなり得なくなった、ということですね。
現時点でゴルフR400の価格は不明ですが、ゴルフが298万円、ゴルフGTIが383万円、ゴルフRが529万円という価格設定を見ると、ハイパフォーマンスモデルに対しては容赦無い価格を設定しており、ゴルフR400は確実に600万円を超えそうですね。
なお、PDK搭載のボクスター(265馬力)は671万円ですが、このあたりの値段になったとしてもおかしくはなさそうです。
なお、現時点でコンパクトハッチというカテゴリにて対抗できそうなのはメルセデス・ベンツA45 AMG。こちらの価格は658万円です。
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