ランボルギーニがクライスラー傘下にあったときに製造したコンセプトカー、「ランボルギーニ・クライスラー・ポートフィノ(ポルトフィーノ)」。
1987年のフランクフルト・モーターショーでのデビューということですが、ジャルパのシャシーに3.5リッターV8エンジンをドッキングさせ、5速マニュアル・トランスミッションを介して後輪を駆動。
「究極のミドエンジン・ツーリングセダン」をコンセプトに掲げて製造され、そのために4ドアを備えますが、これまたランボルギーニらしいガルウイングが特徴。
ランボルギーニがクライスラー入りしたことを世に示すため、買収直後のモーターショーで公開されており、クライスラーがランボルギーニに対し、非常に大きな期待を寄せていたことがわかりますね。
デザイン的にはクライスラーのコンセプトカー「ナバホ」の発展版と言ってよく、Bピラーのない構造を持ち、乗り降りが容易に。
わずか一台のみの製造ですが、クライスラーが1991年のテスト中にクラッシュさせてしまい、3300万円をかけて修復されたのち、ミシガンにあるクライスラー本社に展示されている、とのこと。
ランボルギーニはこれまでも短期間の間に複数オーナーのもとを転々としていますが、現在のアウディ傘下に入ってからは比較的安定しており、フェルッチオ・ランボルギーニに所有されていたよりも長い期間をアウディのもとで過ごしていることになります。
その変遷は下記の通り。
なおクライスラーはランボルギーニの経営に強く意見を主張しており、ディアブロのデザインもクライスラーの意向を反映し、変更を受けて市販されたとされています。
1964-1972年・・・フェルッチオ・ランボルギーニ
1972-1977年・・・ロゼッティ
1978-1980年・・・イタリア政府管理下
1981-1986年・・・ミムラン
1987-1992年・・・クライスラー
1993-1998年・・・メガテック
1999-・・・アウディ
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