世界に4台のみ存在する、フェラーリのファクトリーにてグロスブラックにペイントされたフェラーリ・エンツォ。
8月のオークションに出品予定とのことですが、落札価格は予想で2億7000万円~3億8000万円程度と見られています。
7月にフェラーリ・ロサンゼルスにてクラッチ交換を終え、フェラーリのレストア部門による認証を受けているとのことですが、画像で判断するにかなりコンディションは良さそうです。
内装も黒一色で非常に珍しい仕様と言えますね。
エンツォフェラーリは349台の生産予定でしたが人気が高く50台が追加生産され、合計で399台が存在。
フェラーリ創業55周年めの2002年に発売されており、ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世が注文したことでも有名(これは400台目のエンツォフェラーリと言われる)。
エンジンは6リッターV12で650馬力を発生し、6速セミオートマを搭載。
ドアがガルウイング(ディへドラル・ドア)となったのが特徴で、このスタイルは後のラ・フェラーリにも受け継がれています。
日本での価格は新車で8000万円程度と言われ、33台が正規輸入されたそうですが、中古相場だと当然ながら今回のオークションのように非常に高い値段をつけていますね。
2006年に大事故にて半分になってしまったフェラーリ・エンツォがみごと復活し、この度オークションで販売されることに。
シャシーナンバーは135564、もともとのボディカラーはロッソ・コルサ。
2004年の生産ですがアメリカにて時速260キロでクラッシュしています。
事故当時の画像はこれだと思いますが、よくぞ復活した、という感じですね。
なお修復を担当したのはフェラーリ・テクニカル・アシスタンス・サービス。
ボデイカラーはネロ・デイトナにあたらしくペイントされています。
BOSEサウンドシステム、ナビゲーションシステムを装備し、バックカメラ、パワーウインドウ、カーボン製リアスポイラーもあたらしく装着されるなど現代風にアップデート(これはレストアしてよかった点かもしれない)。
フロントトランク内にはアルパインの何かが見えますが、これはアンプではなくカーナビの本体なのかもしれません。
ダッシュボードには様々な人のサインが入っていますが、日付を見るとこれはレストアを担当した人のサインなのだろうと推測。
カーボン製のリアスポイラーには「Enzo Ferrari」の文字が入っていますが、これもなにかスペシャルな装備かもしれない、と思います。
衝撃的なクラッシュにあった車両ではありますが、フェラーリのレストア技術は疑いようがなく、逆に現代の技術によって蘇ったと考えると、これはこれで価値が高いのかもしれませんね。
フェラーリ・エンツォは世界で400台販売されていますが、そのうち「わずか一台」だけ、クリアコートのみで着色されていないカーボン外装を持つエンツォが販売され、今回その一台が中古車として登場。
価格はおよそ3億9000万円で、通常の塗装を持つエンツォが2億8000万円~3億3000万円程度であることを考えるとかなり高価。
ただし「世界に一台」ということを考えると、買えるお金がある人にとってはいい買い物かもしれず、将来的にも値上がりが望める物件でもありますね。
フェラーリ・エンツォが3億円にて販売中。
フェラーリといえどもこの価格で車を購入するのはかなりな危険が伴い、しかも等に保証が切れている車となるとおなおさら。
なおこの個体は走行距離19000キロちょっととのことですが、エンツォにしては結構走っており、この距離を「トラブルなく走行できた証」と取るか「そろそろ消耗品がヤバそうだ」と取るかは見方の分かれるところ。
なおフェラーリ・エンツォは399台のみの製造で、660馬力を発生し0-100キロ加速は3.6秒。
最高速度は時速350キロ、とされています。