今年のパリ・モーターショーはランボルギーニ始め多くのメーカーが欠席していますが、これはネットでの新車情報配信がメインとなった現代では何億円もかけてモーターショーに出展する意味が薄くなっている、ということに起因しているようです(VWアウディグループの場合はディーゼル不正事件絡みの金銭的問題も)。
よって地元もしくは主要マーケット以外でのモーターショーにはあまり出展しなくなってきているメーカーも多くなっていますが、フランスが地元のブガッティも今回パリ・モーターショーを欠席。
しかしながらルイ・ヴィトン財団美術館にてシロンが展示されていたようで、これは限られたVIPのみを招いての公開であったようですね。
近年スーパーカーやハイパーカー市場は盛り上がっているものの、その分ライバルが多くなっているのも事実。
以前はフェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ辺りでないとスーパーカーを作れなかったのですが、最近だとライカン・ハイパースポーツのWモータースや、ブガッティ、マクラーレンも安定して新型車を生産できるようになっており、他ケーニグセグやパガーニなど「一発屋ではない」メーカーが多数登場。
その中では「顧客の維持」が比較的重要な課題となり、高価格帯の車をリリースするメーカーでは会場や来場者をセレクトして展示会やイベントにお金をかけ、レベルの高い催しを開催するケースが増加しているようですね。
今回のルイ・ヴィトン+ブガッティもそのケースかと思われますが、そうすることで顧客には「特別扱い」されているという印象を与えることができますし、帰属意識も高めることができるのかもしれません。
なおルイ・ヴィトン財団美術館は2014年10月にブローニュの森にオープンしたもので、ルイ・ヴィトンの歴史他様々なジャンルのアート作品を展示。
設計は(グッゲンハイム美術館などの)フランク・ゲーリー氏で「林と庭園に囲まれ、自然に調和し、光と鏡との反射によって浮かびあがるヨット」をイメージされたもの。
ガラスは3600枚、総面積は13,500平方メートル、総工費は150億円とも言われる建築物です。
ちなみに凱旋門からシャトルバスが運行するほどの大人気(なおバスはEV)。
ルイ・ヴィトンは過去にインフィニティ、BMWとコラボしたことがあり、「旅」をブランドのコア・バリューとしていることからも比較的自動車とのつながりが深いブランドでもありますね。
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