「このメーカーがこの車を作るとは」という意外な車を紹介する動画。
ホンダNSX、レクサスLFA、ダッジ・ヴァイパー、ランボルギーニLM002、アウディR8、ポルシェ・カイエン、スバル・アルシオーネ、サリーンS7、フォードGTがここでは紹介されています。
今のホンダだと「なんでミニバン屋がスーパースポーツを」という感じがありますが、当時はF1に参戦していたりという経緯もあり、NSXの登場はある意味自然な流れであったと思います(ただし価格帯は違和感がありましたが)。
むしろホンダに関しては当時スポーツイメージが強く、にも関わらず「タコメーターのない」初代オデッセイを発売したときのほうが「え?」という感覚が強かったように思います。
レクサスに関してはなぜLFAを作ったのかたしかに意味不明。
LFAだけがすべて専用の構造やパーツとなっており、高級車をつくるレクサスのブランド価値向上や、既存車種との共用という意味でもちょっと分からない存在(素晴らしい車ですが)。
ただしすでに「伝説」であり、ブランドの認知度向上には貢献しており、これから発売される「LC」などスポーツを標榜するモデルの販売を有利に進めるための下地作りにはなったと考えています。
アウディR8もたしかに意味不明で、これはアウディがR8を通じてレースイメージを強化したかったのかもしれませんね(たしかにアウディのレーシングカーと同じ名称)。
ダッジ・ヴァイパーは他のダッジ車とかけ離れた存在ですが、ブランドイメージをガラリと変えた車でもありますね。
フォードGTも同様で、かつての(ル・マンでの)栄光があるとは言えど現代におけるラインアップとの乖離が大きく、しかもフォードGT投入後にスポーツカーラインアップを拡大するでもなく、戦略的に考えるとその役割は「広告」以外の何ものでも無かったのかもしれません。
ランボルギーニLM002は軍用として開発したものが流れたのでその開発コストを吸収するには市販車に転用するしか無いという流れを持ちますが、それを知らないと「なんでランボルギーニが?」となりますよね(ぼくもその流れを知るまではそう思っていた)。
逆にポルシェ・カイエンは会社と利益拡大の観点から導入されたもので、ポルシェという会社のイメージからかけ離れたもの。
しかしながら今ではポルシェ=SUVというほどマカンともども販売が増えているのはかつてのホンダ(ミニバン)と同様で、これは意図的なゲームチェンジャーとも言えますね。
スバル・アルシオーネは時期的に「バブルの狂気」であったとしか言いようがなく、この時期はマツダも「コスモ」を作ったりと各社とも変な方向に向かっていた時代だったのかもしれません。
その意味ではイギリスのメーカーは「ブレない」ところが多く、アストンマーティンやロータス、ケータハム、ランドローバーはその例ですね(逆に同じような車ばかり作っているという印象もありますが)。
ただしアストンマーティンやロータスもSUVを発表する意向であり、メルセデス・ベンツもピックアップトラックを発売するなど「意外な」車は今後もさらに増えそうで、中には失敗して一瞬で撤退し、しかし永遠に「黒歴史」として語られる車も出てきそうですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-O6-NaUmUEA