英国マーケティング会社、インターブランドが「世界の企業/ブランドランキング」を発表。
ベスト100が発表されていますが、(世界中の企業なので)知っている企業もあればそうでないものも。
先日発表された日本企業のランキングだと全業種の中でトヨタ、ホンダという自動車関連企業がワンツーフィニッシュを決めていましたが、これが「世界」だとどうなるのかを見てみましょう。
まず評価の基準は下記の通り。
様々な要素が影響しあっている、ということになりますね。
インターブランドのブランド価値評価手法は,財務力,ブランドが購買意思決定に与える影響力,そしてブランドによる将来収益の確かさ,という観点からみたブランド価値の評価です。証券アナリストが事業の価値を分析・評価するのと同じように,「将来どれくらい収益を上げると予想されるか?」という視点に基づいて,ブランドの価値を分析・評価します。評価は,具体的に以下の3つの分析によって構成されています。
・企業が生み出す利益の将来予測を行う
・利益のうち、ブランドの貢献分を抽出する
・ブランドによる利益の将来の確実性を評価する
さて早速ランキング。
アップルが1位、次いでGoole。
この2社は3位に大きく差をつける評価額となっています。
トヨタは自動車メーカーでは最高位であるものの、世界だと5位、という結果に。
これはおそらく「将来生み出す利益」を考えたとき、自動車はソフトウエアに比べて劣る(ソフトウエアは自動車にも必要であるが、ソフトウエアには自動車が必要なわけではない)という判断なのかもしれません。
なお、3位のコカコーラは上位だと唯一の「飲料」で異色とも言える存在(業界ではブッチギリ)と言えますね。
ここで自動車メーカーとしてランクインしたのはメルセデス・ベンツとBMW。
妥当な線ではありますが、ホンダはまだ登場しません。
ナイキは18位ですが、これは以前に比べるとずいぶん低いポジションですね。
ここでようやくホンダ登場。
ひげそりのジレットがかなり高いのには驚き。
33位にフォード、35位にヒュンダイ。
エルメスはハイブランドでは最高位ですが、その次がヒュンダイ、というのになんとなく違和感を感じます。
なお自動車以外の日本企業の姿は見えず。
H&Mは20位なので、カジュアルブランドのH&Mのほうがエルメスよりもブランド価値が高い、という結果ですね。
アウディ、VW、日産登場。
ここで42位に自動車以外の日本企業(キャノン)が初めて顔を出しています。
50位にポルシェ。
銀行や保険業界がチラホラ見えますが、日本企業の姿は見えず。
そう考えると日本の保険や銀行含む金融関係は世界ではかなり影が薄いと考えて良さそうです。
ハイブランドではグッチ、カルティエ登場。
スターバックスは64位ですが、外食産業だとマクドナルドに次ぐ2番めとなっています。
ここで韓国のキア自動車がランクイン。
ティファニー、ケンタッキーの姿も。
ランドローバー、ハーレーダビッドソン、ミニ登場(ランドローバーはけっこういいポジション)。
プラダ、バーバリーも見えますね。
コロナやジョニーウォーカーなど酒類メーカーの姿が見えるように。
テスラが新しく100位に滑り込んでいますが、今後のランクアップが期待されます。
こちらは「伸びたブランド」。
Facebookは「もう終わり」という声が聞かれるものの、伸び率だとダントツですね。
日産、ポルシェも大きく伸びており、来年のランキングが見ものです。
VIA:INTERBRAND
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