| フェラーリは他社にはない独特の矛盾を抱えている |

フェラーリ・ディーノはこうなる?というレンダリングが登場。
これは日本でのフェラーリ正規輸入開始50周年記念モデル「J50」をベースにしていますが、なかなかにスタイリッシュ。
ディーノはおそらくV6ターボエンジンを積むとは言われ、かつフェラーリも度々ディーノの登場を匂わせはするものの、ディーノの発売について「明言」されたことはない、というのが現状です。
よって現時点では何一つ確定しておらず、登場時期やレイアウトも不明。
ただしミドシップになるであろうことは(初代の生い立ちからも)容易に想像でき、しかし488と同じプラットフォームを使用するかどうかもわからず、なんとも言えない状態ではありますね。
ただ、マクラーレンが540C/570S/570GTつまり「スポーツシリーズ」のヒットによって大きく販売を伸ばしていることを考えると、フェラーリとしても2000万円台前半のモデルは「欲しい」と考えるはずですが、そうなるとフェラーリとしての販売総台数が増えてしまい希少性が保てなくなる、というジレンマも。
フェラーリとしては希少性を保つために「販売台数を維持しながら」利益を拡大する方法、つまり一台あたりの利益を最大化する方法を考えて行かねばならず、仮にディーノを投入してしまうと利益総額は増えるものの、一台あたりの利益平均は下がる、そして希少性も損ねる結果になる可能性大。

ランボルギーニがウラカンRWD、マクラーレンがスポーツシリーズ、アストンマーティンはDB11で販売を伸ばしているように「2000万円台前半」のスーパースポーツは非常に有用ではありますが、これに乗るか、もしくは独自路線を歩むのかは難しい決断と言えそうです。
なお、これがランボルギーニの場合だと「ウルス」という、LM002の後継という位置付けのSUVを投入することでスーパースポーツの希少性を損なわずに販売台数、利益ともに拡大でき、アストンマーティンではDBX投入、ラゴンダの拡大販売で同じように販売総台数・利益の拡大を達成可能(フェラーリはSUVやサルーンを投入しないので、スポーツカーセグメントによって販売を伸ばすしかない)。
マクラーレンはまだまだ「希少性を損ねる」ほど販売は伸びていませんし、ライフサイクルが短いので販売が伸びたとしても希少性は十分に保てそうです(マクラーレンのような、ライフサイクルを短く、バリエーションを多く、というのはスーパーカーの販売手法としては新しい)。
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気になるフェラーリ・ディーノのスタイルは?レンダリングが登場(非オフィシャル)

非オフィシャルながらもフェラーリ・ディーノのレンダリングが登場。
まったくディーノの情報がないので想像の産物でしかありませんが、どうなるのかは非常に気になるところですね。
今のところ分かっているのはたぶんミドシップ(458をベースにテストしているようなので)、そしてたぶん2.9リッターV6、ということ。
要するにパッケージングもパワーソースもわからないわけで、しかし位置としては「最も安価なフェラーリ」になるとは考えられます。
現在ライバルのマクラーレン650Sは3500万円前後になっており、ウラカンのハイパフォーマンスバージョンもそのあたりになるかもしれません。
実際にフェラーリ488GTBを購入するとオプション込みでそのあたりの価格になるでしょうし、ディーノはおそらく「かつての430あたり」の価格になるのでは、と考えています。
実際にマクラーレンが540C/570Sでは2200ー2500万円あたりを狙っており、ディーノもそのあたり(2500万円くらいという話もありましたが)になるんじゃないか、ということですね。
なおランボルギーニはこの価格帯への車の投入は行わないとしていますが、もしかするとRWD版を廉価モデルと位置づけ、2700万円程度で投入してくるかもしれません。
これらも推測の範疇ですが、いずれにせよ、新しいゾーンができそうではありますね。
ランボルギーニ・ウラカン、フェラーリ488GTBの次の世代ではさらに価格が上がり3500万円程度がスタンダードになる可能性も十分ありますが、そうなるとこの「新しいゾーン」の役割は非常に重要、と考えられます。
フェラーリ・ディーノの別レンダリング・顔付違いで二種登場
またまたフェラーリ・ディーノのレンダリング(非オフィシャル)が登場。
顔付違いで二種ありますが、どちらもなかなか格好良いですね。
今のところディーノはまったくどのようなデザインになるのかは不明ですが、フェラーリは定期的にデザインイメージを変更しており、現在の縦長ヘッドライトは次期カリフォルニアから新しいものへ変更されると見られ、ディーノもそれにならう可能性が高いのでは、と考えています。

なおフェラーリCEOによると新モデル(ディーノ?)にはV6搭載を検討中とのことですが、あまりに(リッターあたり)高出力を狙うとエンジンに負荷がかかりすぎるため、488GTBのV8を580馬力くらいにデチューンする案もあるようですね。
