ポルシェ・マカンやアウディQ3、BMW i3のコピーで有名な中国の自動車メーカー、Zotyeが今度はランボルギーニ・ウルスをコピー。
当然マカンやQ3のコピーについては散々言われていることを知っているはずですが、それでもコピーをやめないのは相当なメンタルと言えます。
今はまだスケッチを公開しただけですが、「コンセプトS」と命名されており(これもランボルギーニのパクリ)、特に後ろから見たところはウルスそっくり。
クーペスタイルのルーフにガンディーニ風のフェンダーアーチ、エッジの効いたリアセクション、横長のテールランプやディフューザーなど。
もちろん上海モーターショーでは実車が登場すると思われ、もちろんこのレンダリングから「劣化」するものと思われますが、実際のところどうなるのか気になるところ。
以前にポルシェ・マカンをパクって話題になったZotyeが今度はアウディQ3をパクリ。
レンジローバー・イヴォークのパクリもそうですが、こういったことが続くのは非常に問題で、外国のメーカーが中国企業に対して訴訟を起こすのは非常に難しかったり、訴訟になっても外国企業が勝てない仕組みになっているのかもしれません。
そうだとすると中国企業は「どうせ相手は何もできないだろう」と考えるようになるでしょうし、そういった考えに基づいてコピーしているのだとすると、この現状が続いているのも理解できるようには思います。
現在、中国にて外資系企業が会社を作ろうとすると株式の過半数を現地企業に持たせる必要があり(現地企業との合弁が必要)、それはつまり外資企業が決定権を持たない、ということにもなるわけですね。
よって合弁先の中国企業に技術を持って行かれても「何も言えない」ということになり、しかし合弁で生産しないと高額な関税を課されて中国で販売できないという現状があり、これも当然中国(国家)の戦略なのですが、国内産業の保護を目的としたものとなります。
中国は人口が多く、自国にある程度技術を移転したり、外資の力で生産設備を建設してしまえば、あとはそれを接収するだけで「内需によって」国内経済を回すことができるわけですね。
反日デモの過激化によって日本企業が撤退しようとした時に「撤退することで大きな損失が出る(施設を引き上げることができない、設備をそのまま中国に残さないと帰してくれない)」ということも話題になりましたが、やはり中国は”自国産業が一番大事”なのでしょうね。
4月に中国は上海にて開催される上海モーターショー。
おそらくはランボルギーニ・ウルスがワールドプレミアされると言われるほか、中華系ハイパーカー、例えばNIO EP9、ファラデー・フューチャーFF01/FF91、ジウジアーロのデザインしたテックルールズ製スーパーカーなども展示される可能性が大。
前回も訪問を検討したものの、その際は椎間板ヘルニアの調子がイマイチでしたが、現在は体調も万全であり、リベンジも果たせそうな予感。
上海はこれまたスーパーカーの多い地域でもあり、ついでに新天地近辺のスーパーカーディーラーを訪問するのもよし、同じく新天地付近でしばらく待機し、通り過ぎるスーパーカーを眺めるのもよし(上海のスーパーカー事情はこんな感じ)。
大阪からだと2時間くらいで行けますし、ついでに何か美味しいものでも食べてくるか、と考えていて現在上海モーターショー訪問を検討中。
会期は2017年4月21〜28ですが、19日と20日はメディアデーとなっており、プレス専用パスを入手できれば比較的空いているこのメディアデーに訪問可能です(以前は比較的簡単にパスを入手できたのですが、最近はちょっと難易度が高くなってるかもしれない)。