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中国でVWがEV生産との報道。新たな合弁相手とともに工場建設か

投稿日:2017/05/31 更新日:

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フォルクスワーゲンと中国のJAC(江淮汽車)とが合弁にてEVを中国にて生産する、との報道(ロイター)。
すでにVWは中国において第一汽車(FAW)、上海汽車(SAIC)との合弁を設立していますが、今回はそれらとは「別」の自動車メーカーを選択しています。
今回は「EV製造」ということでそのノウハウがあったり、バッテリー技術を持っているところを選んだのでしょうね。

なお中国の自動車メーカーには「ビッグ5」、「それ以外」という分類がなされており、ざっと記載すると下記の通り。
フォルクスワーゲンは中国進出が一番早い部類のメーカーですが、そのぶん「ビッグ5でもいいところ」と手を組んでいて(スタートが遅れたBMWはあまり良いところと手を組めていない)、しかし逆に考えると「VWと手を組んだからビッグ5になりえた」可能性も(おそらくそのほうが大きい)。
となるとビジネスパートナー選択や意思決定の重要さもよくわかります。

ビッグ5
第一汽車(FAW)・・・フォルクスワーゲン、トヨタ、ダイハツ、マツダ、アウディと合弁を展開
上海汽車(SAIC)・・・フォルクスワーゲン、アウディ、GM、セアトと合弁を展開。ローバーブランドを保有
東風汽車(DFM)・・・日産、ホンダ、プジョー/シトロエン、キアと合弁を展開
長安汽車(CHANGAN)・・・フォード、スズキ、三菱と合弁を展開。イヴォークのパクリ車を製造するLANDWINDブランドを保有
奇瑞汽車(CHERY)・・・合弁はなく自社ブランドのみで企業活動を行う珍しいパターン
ビッグ5以外(一部)
北京汽車(BAIC)・・・メルセデス・ベンツとの合弁を展開
広州汽車(GAC)・・・ホンダ、トヨタ、フィアット、三菱と合弁を展開
吉利汽車(GEELY)・・・ボルボを買収、新ブランドLynk&Co.を展開
長城汽車(GREATWALL)
比亜迪汽車(BYD)
華晨汽車(BRILLIANCE)・・・BMWと合弁
浙江衆泰控股集団(ZOTYE)・・・ポルシェ・マカンほかのパクリメーカー

ちなみに中国はEV重視の政策を採用しており、中国政府の「お墨付き」を得たメーカーは何かと優遇措置があるとされますが、今回VWの合弁についても「その基準を満たすため」なのかもしれません(現在の合弁先では支援を受けられない)。
なお日本の自動車メーカーはこの「お墨付き」を得ることができず、将来的に中国におけるEV生産や販売において苦労するのでは、と言われていますね。

関連投稿:ポルシェ含むVWアウディグループは2025年には年間100万台のEV/ハイブリッドを販売する計画

VWアウディグループは2025年までにEV/ハイブリッド/プラグインハイブリッドを年間100万台販売する計画を持っている模様。
メーカーとしてのCO2排出規制に対応するためですが、ディーゼルでこれに対応することが難しくなったため、EV/ハイブリッド/プラグインハイブリッドにシフトするより他なさそうです。

なお2020年までにEV/ハイブリッド/プラグインハイブリッドを7モデル登場させるとしており、アウディQ6(エレクトリック)、ポルシェ・ミッションEコンセプトの市販版、VWではフェートンのEV版がこれに含まれるようですね。

VWアウディグループにおける現在のEV/ハイブリッド/プラグインハイブリッドの生産数は年間75000台ですので、これを一気に増加させるという計画となりますが、VWアウディグループではすでに3つの工場にて生産を倍増させる準備もできており、しかしそれでもこの目標達成のためには相当な生産面・販売面での努力が要求されそうです。


関連投稿:ディーゼル不正問題でVWは一気にEVへシフト。パリにてi3の対抗モデルを発表か

2016-VW-BUDD-E

ディーゼル不正問題にてディーゼル車の販売が困難になってしまったフォルクスワーゲン。
一気に方向性をEVにシフトさせてパリ・モーターショーにて早速BMW i3の対抗モデルを発表するといわれています。

これはCESで発表されたBUDD-Eコンセプトに採用されるMEBシャシー(Modular Electrification Kit)を採用した小型のEVとみられ、EV専用プラットフォームを採用した革新的なモデルになると見られます。
航続距離はBMW i3よりも長く、価格も450万円程度と競争力のあるもので、デザインや性能次第では主流となりうる可能性も。

なお北米ではeゴルフの販売がBMW i3を抜いており、ここで完全新設計のEVが登場すると大きくBMWに差をつけることになりそうです。
今までi3はEV専用設計やカーボンシャシーデザイン等での差別化を図っていましたが、現在はこのVW新EV、テスラ・モデルS、シボレー・ボルトなど後発に対してそのアドバンテージを失う形となっており、今後は苦戦が予想されそうですね。

関連投稿:VWはテスラ・モデル3のライバルとしてまったく新しいEVを作る?

VW-e-Golf-19[2]

比較的安価でガソリン車並みかそれ以上の走行レンジを持つテスラ・モデル3の発表が近づいていますが、それに対しては各社とも心中穏やかではない様子。
シボレー・ボルトが目下対抗できる唯一の選択となりそうですが、BMWはi3の航続距離を伸ばすことを表明。

今回はVWが新しいEVを計画中という話ですが、今後ディーゼルでの復活が望めそうにない現状ではEVに力を入れるしか無いのかもしれません。
e-ゴルフの技術をベースにすると言われますが、走行レンジ(航続可能距離)は186マイル(300キロ)程度になるとされ、シボレー・ボルトの200マイル(320キロ)にかなり近づきますね。

なお現行e-ゴルフの走行可能距離は190キロ程度なので、あと100キロをどうやって伸ばすかというのは容易な課題ではなさそうです。

 

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