BMWがついに中国で生産した車両を他の国へと輸出する模様。
なお中国では自動車を生産する工場を建設する場合、自分たちの資本100%では設立ができず、必ず中国企業との合弁で、そして今のところでは51%以上の株式を現地企業に持たせる必要があります。
BMWは中国進出がVWに比べて遅く、そのため大手と組むことができずに中国自動車業界7位の華晨中国汽車(ブリリアンス)との合弁にて「華晨宝馬汽車(華晨BMW)」を立ち上げ、エンジンや車体を製造。
なおBMWが本国以外でエンジンを製造しているのは中国(瀋陽工場)のみで、BMWの正式名称であるBayerische Motoren Werke AG(バイエルン発動機製造会社)を鑑みても、中国でエンジンを生産することがいかに特別か、そしてBMWの期待や、そこにある意味の大きさがわかりますね。
以前までは中国製のドイツメーカー車(VW、BMW、メルセデス・ベンツなど)の品質が低く、中国の人たちもそれを理解しているのであえて「中国生産していない、輸入された」車を高い関税とともに購入していたりしたのですが、最近はこれら品質も向上してきている模様。
そこでBMWは今回ドイツやアメリカ含む世界中へ「中国産BMW」の輸出を検討している、と報じられています。
現在BMWは中国にて年間30万台を生産し、更に工場を拡大することでこれを45万大規模まで引き上げる予定。
すでに輸出のライセンス(中国では輸出には免許が必要)も取得し「いつでも」出荷ができる状況にあると思われますが、日本にも中国製BMWが入ってくる可能性が否定できず(何より地理的に近く輸送コストが安い。しかしBMWは日本の品質に対する厳しい要求も理解しているはず)、これが実現するとなると「他メーカーも追随」する可能性があり、ちょっと恐ろしいことになりそうですね。
ちなみに中国で製造されるモデルはX1ロングホイールベース、2シリーズツアラー、3シリーズ・セダン、3シリーズ・ロングホイールベース、5シリーズ・ロングホイールベース、1シリーズセダンとなっており、日本導入済みモデルと重複するものがまず「中国製」となるのかもしれません(繰り返しですが、まだBMWははこの決定を下したわけではない)。
VIA:CARSCOOPS
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