| リアエンジン、2シーターのデロリアンを10年かけ4シーターに |
なんとデロリアンDMC-12を4シーター化した男が登場。
デロリアンDMC-12はリアにエンジンをマウントしているものの、ポルシェ911のように後部座席はなく、そのため乗車定員は2名。
これをなんと「4シーター化」したということになり、そしておそらく「4シーターのデロリアン」は世界に一台だと思われます。
4シーター化にかかったのは10年
デロリアンは映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーに登場したことで一気にその名を知られることになりましたが、「デロリアン」が会社名で「DMC-12」が社名。
デロリアンは当時のGM副社長、ジョン・ザッカリー・デロリアン氏が興した会社で、しかしDMC-12一台を発売したのみであえなく解散することに(その理由はもちろん経営不振)。※一台しか車をリリースしていないので、DMC-12=デロリアンとして通っている
外観のデザインはジウジアーロ、車体の構造やメカニズムの設計はロータス。
エンジンは2.9リッターV6、トランスミッションは3ATという構成です。
なお、デロリアンの基本はこういったXボーンフレーム。
これにキャビンを載せて・・・
ボディを被せるという(画像ではキャビンとボディがすでに合体している状態)プラモデルみたいな構造を持っています。
よって今回の4シーター化は「こういったデロリアン固有の構造ならでは」可能になったことだと言え、このキャビン部分を改造した、ということに。
ただ、もちろん「言うほど」簡単ではなく、まずはクラッシュによって格安販売されていた車体を入手し完全に車体を分解。
その後にフレームやキャビンを修正という作業を行なっていますが、これにかかったのはなんと10年。
実際にこの作業を行なったのはアメリカのショップで、このデロリアンのオーナー、ドアさん一家はもともとアイルランド在住。
そのために一家はレストアを効率的に進めるべく、アメリカに移住するほどの熱の入れようです。
しかしながらその甲斐あってこのデロリアンには一家全員が悠々乗車できることに。
リアシートはこんな感じ。
十分な広さがあるようですね。
後席に乗るとこう。
外観は「そのまま」で、まさにこの4シーター化は偉業と言って良さそうです。
それでは動画を見てみよう
こちらがそのレストア過程や走行状態を紹介する動画、「The Only Custom Built 4-Seat "DMC-24" DeLorean」。
デロリアンは世界中の子供にも大人気で(ぼくも大好きですが)、過去には、こっそりデロリアンを購入した父親が(デロリアン好きの)娘にドッキリを仕掛けたホンワカ動画も公開されていますね。
VIA: Jalopnik