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【動画】この発想はなかった!米EVスタートアップ、リヴィアンが「その場でくるくる回転できる」タンクモードを披露(ただしいつ使うのかは不明)

2020/01/03

| 4つの車輪にそれぞれモーターを内蔵し、左右の車輪を逆回転させる |

テスラ・サイバートラックの陰に隠れてしまった感があるものの、発表時には相当な話題を呼んだエレクトリック・ピックアップトラック、Rivian(リヴィアン) R1T。
発表自体は2018年11月になされ、その半年後にプロトタイプが公開されるも未だ具体的なスペックを公表するに至らない状態です(一応2021年の発売予定ではある)。
そして今回公開されたのは公式としては「初」のプロモーションビデオとなりますが、なんと「タンクターン」つまりその場で360度回転するという独特の機能を披露しています。

未来的なルックスの「エレクトリックトラック」、Rivian R1Tが登場!4モーターを備えオン/オフ両方で高い走破性を発揮

4モーターを持つリヴィアンR1Tならでは

なお、戦車における「タンクターン」とは左右のキャタピラーを逆方向に回転させることでくるくると車体を回すものですが、リヴィアンR1Tもそれは同様で、4つの車輪をそれぞれ一つのモーターで駆動するという利点を活かして「その場でターン」を行っています。

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こんな感じでその場を全く動かずにくるくると回転。

なお、リヴィアンはこの「タンクターン」「タンクステア」を商標登録しており、この機能をひとつの売り物にしたいようですね。

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ただしある程度タイヤが滑る環境でないとこれは実現できず、よってこういったぬかるみの上、もしくは雪上や砂利、砂の上でしかできないワザでもあります(アスファルト上では使用できない)。

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ちなみにリヴィアンR1Tの出力は700馬力を予定しているので、アスファルトの上でこれを行えば確実にモーターもしくはアクスルを傷めることになりそう。

ちなみにリヴィアンはそのプロジェクト公開後に大きな反響を呼び、アマゾンが7億ドル、フォードが5億ドル、コックス・オートモーティブが3億5000万ドル、T.Roweプライスからは13億ドルの融資を獲得済み。
つまりは合計で28億5000ドル、邦貨換算で3000億円超の資金を得たということになりますが、これで2021年に予定しているデリバリーに向け一気に動き出すものと考えられます。

Rivian-R1T-R1S-01

ちなみに出資元のフォードはこのリヴィアンR1Tのプラットフォームをリンカーンの新型SUVに使用する計画を持っており、さらにアマゾンはデリバリー用のトラックとして1万台をオーダー済みだと伝えられていて、リヴィアンは責任重大(失敗できない)。
これまでにも様々なEVスタートアップがプロジェクトを立ち上げているものの、現実的に発売に至るメーカーは未だ少なく、リヴィアンについても実際に発売できるのかどうかについてはまだまだ予断を許さないものの、今のところ「実現可能性が高い」メーカーの一つだとも考えています。

VIA: Rivian

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