| 現時点で発表されるコルベットは「ベースモデル」だけにタイムにはインパクトがない? |

新型シボレー・コルベットは開発に相当な時間をかけ、ニュルブルクリンクでの走行もその中に含まれますが、新型コルベットの開発を率いたエンジニア、マイク・ペトルッチ氏がMotor Authorityに語ったところによると、新型コルベットの発表を行った7月18日の1週間前に「ニュルブルクリンクでのタイムアタックを行っていた」とのこと。
このチャレンジはコルベット・レーシングのドライバー、オリバー・ギャビン選手によって行われたものの、シボレーは現在のところこれを公表するつもりはなく、ただ「開発チームの設定した目標タイムをクリアした」とだけ語っています。
C7コルベットのニュル最速タイムはZR1の7:04
なお、コルベットがC8世代にてミドシップへとスイッチしたのは「パフォーマンス向上のため」。
これまでのフロントエンジンレイアウトだと限界があり、その限界を超えるためにフェラーリやランボルギーニ、マクラーレン同様のミドシップレイアウトへと根本的なパッケージングを変更した、ということになります。
よって、新型コルベットは先代のC7コルベットよりも優れたタイムを出さねばモデルチェンジの意味はない、ということに。
ちなみにC7世代のコルベットのベストタイムはコルベットZR1(750馬力)の記録した7:04。
ただ、このコルベットZR1はグランスポーツ、Z06よりも「上」に位置するトップレンジであり、このタイムをイキナリ超えろというのはC8コルベットにとっても難しい話。
現在発売されているコルベットは「べースモデル」のみ
というのも、現在発表されているC8コルベットは「ベースモデル」の502馬力版であり、Z51でもZ06でもZR1でもなく、いかにミドシップへと変更されたと言えど、C7コルベットZR1(750馬力)を凌駕するというのは難しそう。
よって、C7コルベットを超えるタイムを出せるのは、C8世代のコルベットZ06もしくはZR1ということになりそうですが、現在のC8コルベット”ベースグレード”のタイムがどれほどだったのか気になりますよね。
これについては「折を見て発表するのか」、もしくは「発表に値しない」として公表しないままなのかはわかりませんが、経過を待つしか無さそう。
ちなみに「Z51」についてはパッケージオプション扱いとしてベースモデルに用意されており、Z06、ZR1については発売時期未定。
ただしC8コルベットには1000馬力級のハイブリッドモデルが用意されるとも言われ、こちらは「次元の異なる」パフォーマンスを発揮することになるのは間違いないだろう、と考えています。