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「転売禁止期間」の2年が終了したフォードGTオーナーが早速競売にて転売。予想落札価格は1.7億円、フォードGTは近代スーパーカーでは「もっとも値上がり額の高い」クルマに?

2019/08/14

| 値上がり率ではポルシェ911Rには及ばないが |

フォードGTが8月開催の競売に登場予定。
これはRMサザビーズ開催のオークションとなりますが、ここで気になるのが「フォードGTは転売禁止じゃないの?」ということ。

実際にフォードGTを購入後まもなく転売した人気プロレスラーのジョン・シナはフォードから訴えられ、解決策として売却金額をチャリティーへと寄付することとなっています。

ただ、この「転売禁止」期間は購入(納車)から二年間に設定され、この猶予期間があけたオーナーは自由にフォードGTを転売可能できるようになるわけですね。

ボディカラーはワンオフ、走行距離はわずか643キロ

よって、今回のフォードGTは2017年に納車された個体ということになり、実際に納車されたのは2017年8月5日。
ボディカラーはワンオフの「ベリリウムオレンジ」、そのコストは約330万円。
レーシングストライプは「ブラック」で、カーボン製のサイドスカート、フロントスプリッター、リアディフューザーが装着済み。

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走行距離は643キロだそうですが、納車と同時にプロテクションフィルムが貼られているとのことで、走行距離の少なさといい、「猶予期間が明けてすぐ」の出品といい、このオーナーさんは当初から転売を考えていたのかもしれませんね。

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そして今回のフォードGTについて、最高予想落札価格は1億7000万円に設定されていますが、これは新車価格の「1億円以上」高い価格。
ちなみにランボルギーニ・ミウラやカウンタックのようなクラシックスーパーカーでも1億7000万円の値がつくことはなく、そもそも1億7000万円もの価格がつくこと、そして「たった2年で」1億円もの利益が出てしまうというのはちょっと驚き。

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それだけフォードGTの人気が高いということになりますが、驚くのは過去に2億円以上で落札された例もあるということで、今回の個体についても、もしかするとさらに高い値がつくかもしれませんね。

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なお、フォードGTは2015年に発表され、生産開始は2017年から。
生産はフォード本体ではなく、フォードと共同にて開発を行ったマルティマティックが行うものの、生産開始は予定よりも大きく遅れています。

エンジンは3.5Lエコブースト/V6ツインターボ(647馬力)、トランスミッションは7速デュアルクラッチ、車体構造はカーボンバスタブシャシー。

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生産台数自体は年250台そして生産予定年数2年、つまり500台ということでスタート。
当然購入希望殺到が予想されるので、フォードは「フォードGTへの熱い思いの丈を動画や文章で伝えてくれた顧客の中から」厳正なる抽選で選ぶとして受付を開始したものの、実際に「当選」した人はフォードの重要顧客や有名人、インフルエンサーばかりだったために「公平ではない」という不満がネット上で噴出し、さらには「落選した」人へのフォードの通知メールがあまりに「塩」だったことがこの不満に拍車をかけることに。

フォードとしてはこれへの対応として、年250台はかわらないままに、生産期間を倍の「4年」に延長しており、つまりは総生産台数も倍としています。

ただ、それでも近代スーパーカーでは他に例を見ない相場となっているところを見るに、「全然数が足りなかった(それだけのお金を支払える富裕層にもゆきわたっていない)」のでしょうね。

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