| テスラのニュルブルクリンク挑戦もツイッター上で発表されたものだった |

テスラがポルシェ・タイカンの発表に対抗心を燃やし、「ニュルブルクリンクにてタイムアタックを行う」と発表。
そして「口先だけ」ではなく、すでにニュルブルクリンクとの契約も締結し、今週にその挑戦が実行されるようですね。※ポルシェはニュルブルクリンクでのタイムを公表していない
そしてテスラCEO、イーロン・マスク氏は「挑戦に際しては”適切な”ドライバーを選ぶ」とツイッター上にて投稿していましたが、なんとそれに元(2016年)F1チャンピオン、ニコ・ロズベルグが反応し、「もし必要なら声をかけてくれ」とコメント。
その提案をイーロン・マスクCEOが受け、今回のドライバーがニコ・ロズベルグに決まったようです。
現代ではツイッター上のやりとりが実現することも
今回の件については「嘘のような本当の話」ではありますが、過去には「湖池屋スコーンとトヨタ・スープラとのコラボ」がツイッター上にてまとまったり、トランプ大統領が北朝鮮に足を踏み入れたりということもSNSを通じて実現しており、今やSNSはコミュニケーションのみではなく、ビジネスツールとしても十分に機能しているということもわかります。
なお、テスラ・モデルSにはエレクトリックカー専用クラスのレースに参戦するレーシングカーが存在するものの、市販モデルがサーキットにチャレンジし、なんらかの記録を樹立したことは皆無。
よってその速さは完全なる未知数ですが、モデル3の「ニュルブルクリンクでの異常な速さ」を見る限り、今回のモデルSの挑戦においては「もしかするともしかする」かも。
ニコ・ロズベルグは今回のプロジェクトに「適任」
ニコ・ロズベルグはもはや説明不要、2016年のF1ワールドチャンピオン(メルセデスF1チームにて)。
そしてワールドチャンピオンを獲得したその直後にあっさり引退を決めた人物でもあります。
F1においては「ワールドチャンピオン」は当然頂点であり、多くのドライバーがこれを獲得したとしても「まだまだイケる」と考えてレースを続行することになりますが(もちろんチームもこれを望む)、実際にワールドチャンピオンを獲得しながらもそのキャリアに幕を引いたのは1993年のアラン・プロスト以来だとされています。
なお、この際60億円を超える額の契約金をフイにして引退したと報じられ、「お金がボクの人生を幸せにしてくれるわけではない。それだけは確かだ」といってF1ドライバーの座を降り、その後は悠々自適な生活を送っている最中。
引退後は様々な自動車メーカーやメディアの依頼に応じて世界中を飛び回っていて、その日常はなんとも楽しそう(その様子はニコ・ロズベルグのYoutubeチャンネルで確認できる)。
色々なしがらみに囚われず、生きたいように生きているように見えますね(その意味ではマーク・ウェバーも引退してよかったのだと思う)。
さらにはテスラ・モデルSや中国のNIOなど、いくつかのEVをテストしており、EVに対しても相当の理解があるものと思われ、今回の「名乗り」についても、実際にモデルSをテストした中で「イケる」と踏んだからなのかもしれません(もしいいタイムを出せなかれば、自分の評価が下がる)。
give me a call if you need a decent driver to do the lap!
— Nico Rosberg (@nico_rosberg) September 7, 2019