| もともとテスラ・モデルSはサーキットにおけるポテンシャルがかなり高いと言われている |
同様に「モデル3」がサーキットでは高いパフォーマンスを見せたことも
さて、数日前から話題となっている、米ウェザーテック・レースウェイ・ラグナセカ(サーキット)にて、とんでもなく速いテスラ・モデルSが出現したというニュース。
これはテスラが(少なくとも)2台のモデルSプロトタイプを持ち込んで同サーキットのラップレコード更新に挑んだというもので、「1分29秒9で周回した可能性が高い」と報じられたものです。
当然ながらEV最速タイムを記録
なお、現時点ではテスラはこれについて公式にコメントを出しておらず、サーキットを走るモデルSもタイムを「手計測で」図ってみたところ1分29秒9だったというところに留まっています。
ウェザーテック・レースウェイ・ラグナセカを走るモデルSは2台で、赤い方の個体はリアウイングが取り付けられたPlaid(プレッド)もしくは1100馬力のププラッド+、ブラックの個体はデュアルモーターもしくはプレッドだと見られています(両方ともドアハンドル等がブラック仕上げとなっており、フェイスリフト後のモデルということがわかる)。
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そしてこの動画を公開したユーチューバー、The Kilowattsによれば、黒いほうの個体ですら1分32秒6というタイムで周回したとのこと。
ちなみにこれらのタイプは「EV最速」どころかガソリン車含め「世界最速」のタイムでもあり、さらにはスーパーカー含めても上位にランクされる成績です。
参考までに、下記が現時点におけるウェザーテック・レースウェイ・ラグナセカの市販車ラップタイムランキング。
ウェザーテック・レースウェイ・ラグナセカのラップタイム(ランキング)
- マクラーレン・セナ・・・1分27秒78
- ポルシェ911GT2RS(991)・・・1分28秒30
- ダッジ・ヴァイパーACR・・・1分28秒65
- マクラーレン720S・・・1分29秒78
- ポルシェ918スパイダー・・・1分29秒89
- ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ・・・1分30秒00
- マクラーレンP1・・・1分30秒71
- フェラーリ488GTB・・・1分31秒68
- フェラーリF8トリブート・・・1分32秒27
- シボレー・コルベットZR7(C7)・・・1分32秒46
なお、自動車メーカーが公式にウェザーテック・レースウェイ・ラグナセカにアタックすることはほとんどなく、やはりメーカーがじきじきにそのクルマの戦闘力を誇示するために走るのはニュルブルクリンク。
じゃあこれらラグナセカのタイムは何なのということになりますが、これらのほとんどはカーメディア、モータートレンドがテスト中に記録したものだとされています。
よって、これら「カーメディアが広報車で記録したタイム」と、テスラが「メーカーのバックアップのもとに挑戦したタイム」とを単純に比較することはできず(記録として主張してもあまり意味がない)、よってテスラがここで何をしているのかは「ちょっと謎」。
BREAKING: Tesla is CURRENTLY attempting lap records in a couple of Model S Plaid (possibly a Plaid+) prototypes at Laguna Seca Raceway!
— The Kilowatts 🚗⚡️ (@klwtts) May 14, 2021
They just secured a 1:30:XX (unconfirmed time)
This is a developing story - more photos and videos to follow. pic.twitter.com/BqxPdK4k43
テスラは再びニュルブルクリンクに挑戦?
なお、テスラはかつてニュルブルクリンクにて「7分を切る」と豪語し、数週間かけてニュルブルクリンクへのアタックを繰り返すも、その結果については公式に語られることはなく、つまり「アピールできるだけのタイムが出なかった」のだと思われます。
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今回のラグナセカでの走行については、ここでタイムを出すことが目的ではなく、最終的にニュルブルクリンクにてタイムを出すための調整を行っているのだと考えればまだ納得がゆきますが、テスラは今後激化するEV市場においてそのプレゼンスを高めるため、再びニュルブルクリンクに挑戦するつもりなのかもしれません。
もともとテスラのクルマは遅くない(むしろ速い)
なお、ニュルブルクリンクにて「7分」を切ることができなかったとはいえど、モデルSが記録した「7分17秒」とされるタイムでも相当に速く、4ドア最速の名をほしいままにするジャガーXEプロジェクト8の7分18秒361よりも速い数字。
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さらにモデル3であってもサーキットでは相当な速さ、そしてエルクテスト(ムーステスト)ではスポーツカーを上回る運動性能を見せており、よってテスラのクルマは「サーキットでも相当に速く」、ここは他社のEVとはまったく異なる部分でもありますね(テスラはやはりここをアピールしたいのだと思う)。
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