世の中ではその安全性が問われるテスラ。ユーロNCAPがテストしたら衝突試験、対歩行者においても最高得点を獲得し、文句なしの「星5つ」に【動画】

｜ テスラの品質や安全性については、どこまでが本当でどこからが事実でないのか判断に苦しむ ｜

こればかりは実際に自分のクルマとして乗ってみないとわからないのだろう

今年に入ってテスラのFSD（フルセルフドライビング＝自動運転）に対する安全性の問題が報じられるようになり、直近ではこういった疑念を払拭するために自分の子どもを危険にさらしてまで「テスラが安全」とする動画を公開したツワモノすら登場している今日このごろ。

ただ、今回欧州新車評価プログラム（Euro NCAP）はテスラ・モデルYの歩行者保護システム含む安全性を評価した動画を公開しており、これによると「テスラ・モデルYはすべての面において優れており、ユーロNCAPのテストで5つ星を獲得し、ユーロNCAPの最新の衝突テストにおけるトップパフォーマーとなった」ことが明らかに。

これでテスラの安全性論争に終止符？

なお、テスラの安全性や品質において疑問を投げかける人々の多くは、単にテスラについて文句を言うと再生回数が伸びるからといった短絡的な理由からそういった行為を行っているのだとも言われますが、中には「イーロン・マスクCEOがきらいだから」というアンチテスラな人々も。※もちろん実際に問題に遭遇した人々も少なくはないはずだ

そしてアンチテスラな人々は走行中・停車中にかかわらず様々な方法にてテスラ車やオーナーに対する嫌がらせを行うこととなり、これはYoutube上でも相当数の動画を見ることが可能です。

なお、今回のユーロNCAPのテストだと、テスラ・モデルYは「成人乗員保護で97％という素晴らしいスコア、セーフティアシストではほぼ完璧な98％を獲得し、車線サポートと新しいキャビンカメラベースのドライバーモニタリングシステムで満点を獲得」。

ユーロNCAPのトラックテストでは、モデルYのカメラのみのビジョンシステムは、他の車、サイクリスト、歩行者との衝突を防止するために顕著な性能を発揮した、というコメントも見られ、年始に問題となった「カメラのみ」のシステムであっても十分に機能していることが証明されています。

対歩行者テストでは82点という高評価も

なお、特筆すべきは「Vulnerable Road Users」（歩行者）テストで、テスラ・モデルYは82％という高評価を獲得しており、事故および事故回避の両テストで良好な結果を収めたこと。

事故の際だと「ボンネットは、ボンネットのほぼ全域で衝突した歩行者の頭部を良好または十分に保護したが、フロントガラスの付け根と硬いフロントガラスピラーでは弱いか不十分だった」、そして「バンパーが歩行者の足に提供する保護は、骨盤の保護と同様に、すべてのテスト場所で良好であった」。

一方、直近で論争の的になっている緊急ブレーキについては「良好な性能を発揮」。

ドーン・プロジェクトによる非公式テストや、中国で行われた安全性実証実験では、テスラの自律型緊急ブレーキシステムに対する疑問の声が上がったものの、ユーロNCAPのテストでは、昼間のテストでも夜間のテストでもこの機能が有効であることが確認されています。

さらにユーロNCAPは「テスラ・モデルYは、他の車両と同様に交通弱者を検知することができる自律型緊急ブレーキ（AEB）システムを搭載していますが、この歩行者に対するシステムの反応テストでは、システムは良好に動作しました。自転車に対するシステムの反応テストでは、モデルYは最高点を獲得しました。ドライバーを車線内にとどめ、他の車両との事故を回避するための乗員保護と安全支援技術に関しても、このモデルYは優れた成績を収めました」ともコメントしています。

ちなみにこのテスラ・モデルYはベルリンのギガファクトリーにて製造された個体なのだそう。

ユーロNCAPがテスラ・モデルYをテストする動画はこちら

合わせて読みたい、テスラ関連投稿

参照：Euro NCAP