| 現在のフランシスコ教皇は質素な庶民派で知られる |
フランシスコ教皇がインド洋に浮かぶモーリシャスを訪れ、そこで乗った教皇専用車、通称「パパモビル(パーパモビル、ポープモビルと呼ばれることも)」に日産が初めて採用されることに。
これは日産のピックアップトラック「NP300」を改造したもので、これは(画像のキャプションにもある)ABCコーチワークスがバチカン仕様へと改造したもの。
ナンバープレートは常に「SCV1」
日産NP300の荷台には座席そして手すりが装着され、もしもの雨に備えて風防も設けられています(防弾の意味もあると思われるが、現教皇は防弾仕様を好まない)。
ナンバープレートは「SCV1」が装着され、これはバチカン市国を意味する”Latin Status Civitatis Vaticanae”の略だそう。
なおフランシスコ教皇は質素を愛することで知られ、「フォード・フォーカス」、寄贈されたルノー4を愛用していることでも知られます。
そしてバチカン市国の職員用駐車場に「ピカピカの最新型のクルマが溢れているのを見ると心が痛む」とコメントしたことも。
パパモビルの歴史は50年にも達するそうですが、これまではメルセデス・ベンツが採用されることが多かったといい、古くはプルマン、現代でもGクラスや旧Mクラスが採用されたことはよく知られています。※加えて、この頃は防弾装備がよく見られた。1981年には実際にヨハネ・パウロ2世が狙撃されている
ただしフランシスコ教皇の時代に入ってからはこういった高級車をパパモビルに使用することがなくなり、ジープ・ラングラー、いすゞD-MAXといったSUVもしくはトラックが増え、移動用としてもフィアット500Lなどの小型車を使用することが増えています(さらには防弾装備も外される傾向にある)。
よって、(パレードではないときに)教皇が訪問先で移動する際には、教皇の乗る小型車の周囲を黒塗りの高級セダンが警護するという、なんともいえないシュールな風景がが展開されるそうですが、これも「庶民は教皇」ならではだと言えそうですね。
参考までに、これまでのパパモビルとしてはこれらのほかにフィアット・カンパニョーラ、セアト・パンダ、キア・エドナ、プジョー504等が報じられています。