
| いったいどういったロジックなのかは不明 |
少し前にスタンフォードの卒業生がデロリアンを自動運転化したという話をお届けしましたが、今回はそのデロリアンがさらに進化。
この「自動運転」デロリアンを製作したのはジョン・ゴー氏という人物で、つい最近機械工学の博士号を取得したばかり。
今回はこのデロリアンを「完全自動運転にて」自在にドリフトさせる様子を動画にて公開しています。
このクールな自動運転ドリフトマシンのベースとなったのは1981年モデルのデロリアンDMC-12、そして愛称は「マーティ」。
もちろんバック・トゥ・ザ・フューチャーの「マーティ・マクフライ」にちなんでいます。
「ドリフトアングル」は40度まで維持可能
そして今回、ジョン・ゴー博士はスタンフォード大学の「ダイナミック・デザイン・ラボ」の仲間とともに4年かけてこのデロリアンを製作することになりますが、自動運転化のほかに「フルエレクトリック化」されているのもトピック。
搭載されるモーターは2つ、そしてこれらはそれぞれ後輪左右を駆動することになります。
そのほかカスタムサスペンション、ロールケージを備え、コンピューターによる制御にて「40度まで」のドリフトアングルを維持したまま走行が可能とのこと。

そのほかGPSにて自社位置を常に把握して自動運転に役立てているそうですが、動画を見ているとパイロンやボックスと常に一定の距離を保って走り抜けています。
ここでその様子を紹介したいと思いますが、コースはこんな感じでかなり複雑。
コースを設定してそのラインをトレースするように走るのかもしれず、それにしてもカメラやセンサー等で常に補正をかけないと「一旦どこかでずれた場合はその後全部ずれる」ことに。

そしてコースの入力が完了すると「ACCEPT MISSION?」の文字。
上のコース表示といい、この画面といい、「わかっている」人の作品であることがわかります(デロリアンを選んだ時点ですでに”わかっている”)。

そして「オートスロットル」をパチンと入れてスタート。
なお、これら操作パネルの文字はレーザーで刻印されているようで、かなり細かい、そして高いクオリティで作られていることがわかりますね。
トグルスイッチの前にある赤いボタンは「緊急停止スイッチ」。

自分たちの作品が完璧に機能し、走行し始めてすぐに笑顔になる乗員たち。
ちなみに運転席側の人はいつでもストップできるよう、手は常に緊急停止ボタンの上に。

凄いなこの制御!
動画では二分にわたりずっとドリフトしながら複雑なコースを走り抜けています。

ステアリングホイールは残されているものの、乗員はいっさいその操作をしておらず、文字通りの「完全自動運転」。

こちらがその動画ですが、豪快なドリフトが素晴らしいのはもちろん、自動運転制御の完璧さにも驚かされるところ。
いったいどうやって制御しているのかは明かされておらず、しかしテスラを含めたとしてもこの自動運転技術は「かなり高い」レベルにありそうですね。
VIA: Stanford