ランボルギーニ/フェラーリ/ポルシェオーナーのブログ。クルマのほか、腕時計、トラベルなどライフスタイルに関わる情報をお届けします。

Life in the FAST LANE.

>その他ドイツ車 ■そのほか自動車関連/ネタなど

ポルシェ創業者のひ孫が手掛ける超高級車ブランド「ピエヒ」。内紛で開発が進まないと報じられるも元アストン、ランボルギーニの重役を獲得し体制一新

投稿日:2022/09/12 更新日:

ポルシェ創業者のひ孫が手掛ける超高級車ブランド「ピエヒ」。内紛で開発が進まないと報じられるも元アストン、ランボルギーニの重役を獲得し体制一新

| ピエヒ・オートモーティブのクルマは1台3000万円の高級エレクトリックGT |

これまでは元ポルシェCEOをメインに進めていたが

さて、ポルシェ創業者であるフェルディナンド・ポルシェの子孫には「男系」「女系」とがあり、男系は「ポルシェ家」、女系は「ピエヒ家」として今もポルシェに対してのみならずフォルクスワーゲングループに対して強大な影響力を持っています。

ポルシェ創業者一族、フェルディナント・ピエヒ氏が亡くなる。アウディ・クワトロ、ブガッティ・シロンなどVWグループの「顔」をつくり続けた豪傑

| ここまで方針が明確で、推進力と権力を持った人物は他にいなかった | ポルシェ創業者一族にしてポルシェ創業者の孫、さらに前フォルクスワーゲン会長、フェルディナント・ピエヒが82歳にて亡くなった、との ...

続きを見る

先日のフォルクスワーゲンCEO、ヘルベルト・ディース氏解任劇の裏にあったのも両家の動きであり、最近話題となっているポルシェのIPOにおいても(株式の議決権問題、浮動株問題など)強い関係があり、この傾向は今後も続くことは間違いなさそう。

VWのCEO電撃解任劇はまるでドラマのようだった!本人出張中に他役員が密かに集まって解任を決定、本人が出張から戻った数時間後にその事実を伝える
VWのCEO電撃解任劇はまるでドラマのようだった!本人出張中に他役員が密かに集まって解任を決定、本人が出張から戻った数時間後にその事実を伝える

| その前には権限を剥奪されて閑職へと追いやられ、着々と解任の準備が進められていたようだ | 退任を呑むまでの猶予はわずか24時間 さて、数日前のフォルクスワーゲンCEO、ヘルベルト・ディース氏の解任 ...

続きを見る

ポルシェ創業者のひ孫は自身の自動車メーカーを展開している

そして今回はそのポルシェ創業者のひ孫が展開している自動車メーカー「ピエヒ(つまり女系)オートモーティブ」に関するニュースですが、こちらは2019年に立ち上げが発表され、目下市販車第一号のデリバリーに向けて動いていると言われます。

ポルシェ創業者一族の立ち上げた新ブランド「ピエヒ」。なんとなくアストンマーティンっぽいスポーツカー「マークゼロ」を発表する(開発パートナーは中国)

空冷、そしてドライバビリティを追求したところは「ポルシェ」っぽい 先日ティーザー画像が公開された「ポルシェ一族の手がける新型スポーツカー」、ピエヒ・マークゼロ( Piëch Mark ZERO)。ポル ...

続きを見る

主要メンバーには元ポルシェCEOであるマティアス・ミュラー氏、BMW M部門でスポーツカー開発を主導してきたクラウス・シュミット氏、そのほかテスラやフォルクスワーゲンで要職についていたメンバーが名を連ね、「実力者揃い」という印象がある反面、「はみ出し者揃い」というイメージが否めないのもまた事実。※マティアス・ミュラー氏は内部分裂を理由に退任したという噂も

そして今回ここに加わるのが、かつてメルセデスAMGの責任者を務め、その後アストンマーティンのCEOへと転身するもわずか2年で解任されてしまったトビアス・メアース氏。

1037191

アストンマーティン
メルセデスAMGからやってきたアストンマーティンCEOがわずか2年で退任の憂き目に。どうやら再建計画の遅れの責任を問われたようだ・・・新CEOはフェラーリから

| 欧米企業はとにかく業績にシビアであり、わずかなミスも許してくれない | そのぶん報酬も巨額にのぼりハイリスクハイリターンといったところか アストンマーティンが、「2年の間CEOを努めたトビアス・ム ...

続きを見る

最近は自動車ブランドのトップが目まぐるしく変わっていますが、解任された人々の中には本当に実力がなかった人もいて、しかし一部は「時が味方してくれなかった」「周囲がついてこれなかった」という不運な人々も。※ただし運も実力のうちである

トビアス・メアース氏については(おそらく)メルセデス・ベンツの意向にてアストンマーティンへと異動させられ(メルセデス・ベンツはアストンマーチンへの融資比率を引き上げている)、しかしアストンマーチンでは結局(資金がなく)何も結果を出せなかったことの責任を取らされたという側面が大きいという印象を持っていて、つまりは「不運な人」だとも捉えています。

ただ、今回同氏が務めるのは最高技術責任者兼共同CEOという重要な役割であり、これはアストンマーティンを安定した軌道に乗せるために大きな役割を果たしたことが評価されていると言われ(ヴァンテージV12、DBX707などの高性能・高価格モデルは同氏の主導だと言われる)、そしてピエヒ・オートモーティブにおいても同様の貢献を期待されていると考えて良さそうですね。

さらにトビアス・メアース氏と共にスイスのピエヒ・オートモーティブの共同CEOを務めるのは、マンフレッド・フィッツジェラルド氏で、同氏は執行委員会の会長の役割も果たすそうですが、経歴としてはランボルギーニに12年間在籍したほか、韓国ヒョンデでは高級ブランドであるジェネシス部門の成長に貢献した、と紹介されています。

1037193

今後のピエヒ・オートモーティブには大きな期待が寄せられる

そして創業者であるトニ・ピエヒ氏によれば「マンフレッド・フィッツジェラルドとトビアス・モアーズという、洗練され、急速に進化するスポーツカーと高級自動車ブランドの世界において定評ある2人がピエヒ・オートモーティブのチームに加わります。二人とも、この分野での実績があり、幅広い知識、高級な顧客とのコミュニケーションの取り方、高級ブランドに対する明確な理解を持っています」ととコメントしており、両氏にかける期待の大きさを感じさせますが、現在に至るまで一台もデリバリーできていない状況を鑑みるに、一刻も早く「まずは組織体制を」整える必要がありそう。

ちなみにピエヒ・オートモーティブのクルマは「ピュアエレクトリックGT」であり、高級さとパフォーマンスとの高いレベルでの融合が特徴さとされ、販売価格は3000万円近い(もしくはそれ以上)だとも言われます。

であればやはりメルセデスAMG、アストンマーティン、ランボルギーニにて経験を積んだ人材は非常に重要であり、ここからようやく本格的な攻勢をかけることができるのかもしれません。

なお、第一号者である「ピエヒGT」は2024年にアメリカと中国にて販売が開始されるといい、今後のニュースにも注目したいところですね。

合わせて読みたい、ピエヒ・オートモーティブ関連投稿

ポルシェ創業者の曾孫がEVメーカー設立!第一弾のスポーツEV、ピエヒGTは「ポルシェ911への対抗」となりそうだ
ポルシェ創業者の曾孫がEVメーカー設立!第一弾のスポーツEV、ピエヒGTは「ポルシェ911への対抗」となりそうだ

| やはりピエヒ一族はポルシェに対し、強いライバル心を持っているのかもしれない | そのデザインは異なれど、ボディサイズやパフォーマンス、価格はポルシェ911と近いものとなりそう さて、ポルシェ創業者 ...

続きを見る

ポルシェ創業者の末裔、BMWやポルシェを追い出された「はみ出し者」たちが展開する新興EVメーカー、ピエヒ。市販モデル「GT2」を発表し、実力が問われる

| 一時期は中国から資金提供を受けるのではと言われたが | さて、昨年のジュネーブ・モーターショーにてコンセプトカー「マーク・ゼロ」を発表した新興EVメーカー「ピエヒ」ですが、今回は市販モデル「GT2 ...

続きを見る

ポルシェ創業者の曾孫が自身の自動車メーカー「ピエヒ」を設立!ジュネーブにそのコンセプトカー”マーク・ゼロ”を出展

ポルシェと協力関係にあるのかどうかはまだ不明 ポルシェ創業者、フェルディナント・ポルシェの孫であるフェルディナント・ピエヒ氏は「ブガッティに20億円のハイパーカーを作らせた」と世間を騒がせていますが、 ...

続きを見る

参照:CARBUZZ

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

  • この記事を書いた人

JUN

興味の範囲が広く、猫、小説、映画、音楽、腕時計、クルマなど。 酒、タバコ、ギャンブルは一切しません(ある意味では自分の人生そのものがギャンブル)。 いま欲しいクルマはアルピーヌA110。

->その他ドイツ車, ■そのほか自動車関連/ネタなど
-, , , , , ,

© 2023 Life in the FAST LANE. Powered by AFFINGER5