｜ レッドブルRB8はこれら2車が相手でなければ、けして遅れを取るようなマシンではない ｜
それにしてもマクマートリー・スピアリングの加速の凄まじさにはいつも笑ってしまう
さて、いつも「とんでもない」メンバーを集めたドラッグレース動画を公開するCarwow。
今回は「市販車最速」に部類に属するリマック・ネヴェーラ、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードのヒルクライムにて記録を更新したマクマートリー・スピアリング、そして2012年のF1世界選手権におけるチャンピオンマシンであるレッドブルRB8という「通常であればお目にかかることすら難しい」3台を用いての加速競争を披露しています。
リマック・ネヴェーラ、マクマートリー・スピアリング、レッドブルRB8はこういったスペックを持っている
そこで今回参加する3車のスペックを見てみたいと思いますが、まずは数々の市販車最速記録を持つリマック・ネヴェーラ。
トータルにて1,914馬力を発生するクワッドモーターを搭載し、最大トルクは2,360Nmという途方もない数字を掲げ、しかし120kWhのバッテリーパックを積んでいるために重量約2,300kgというヘビー級です。
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続くマクマートリー・スピアリングは昨年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで衝撃のデビューを飾った新興EVメーカー「マクマートリー」による異色EV。
車体重量わずか1,000kg、出力1,000馬力（リアに2モーターを内蔵）というスペックを持っていますが・・・。
もっとも特徴的なのはそのダウン付フォースの発生方法にあり、なんと車体底面にセットしたファンによって車体裏面の空気を吸い出し、それによって車体を地面に吸い付けるというもの（いわゆるファンカーの一種）。
よって、こういった感じで吸い出した空気を後方に放出することになるのですが、そのため「後方に粉塵を排出する」ことになるわけですね（この停止状態でもダウンフォース2,000kgを発生する）。
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その光景はこれまでの自動車では実現し得ないもので、これを見たマットは大喜びです（実際にこれを見たら、たぶん誰でもこんな表情になるだろう）。
ちなみにファンの音はとんでもなくうるさい、とのこと（ウルトラパワーの掃除機がうなっているようなものなので、当然といえば当然かもしれない）。
なお、マクマートリー・スピアリングは一人乗りレイアウトとなっていて、ご覧の通り戦闘機並みの狭いコクピットを持っています（あらゆる面で、これまでの自動車の概念を超えている）。
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そしてこのレッドブルRB8は実際にセバスチャン・ベッテルがドライブしチャンピオンに輝いたマシンであり（今回運転を担当するのはレッドブルのリザーブドライバー、リアム・ローソン）、搭載されるエンジンは2.4リッターV8、出力は800馬力、車体重量は700kg。
実際にリマック・ネヴェーラ、マクマートリー・スピアリング、レッドブルRB8がドラッグレースを走ったらこうなった
そしてここからはリマック・ネヴェーラ、マクマートリー・スピアリング、レッドブルRB8がドラッグレースを実際に走った様子。
スタートラインについて・・・。
マクマートリースピアリングがファンの動作を開始。
まだスタートしていないのにこのエア排出！
そして真っ先に飛び出したのはマクマートリー・スピアリング。
さらにマクマートリー・スピアリングはとんでもない粉塵を撒き散らしながら加速しますが、この以上な速さはいつ見ても笑うしかないという状況ですね。
ただしリマック・ネヴェーラも徐々に追いつき・・・。
しかしレッドブルRB8はこれら2車に追いつけず。
もちろんF1マシンは停止状態からの加速を競うようには設計されていないのですが、それでも「通常の」クルマであれば遅れをとるはずもなく、しかし今回は相手が悪かったとしか言いようがないのだと思われます。
実際のところリマック・ネヴェーラ、マクマートリー・スピアリングは異次元の8.4秒でゴール。
レッドブルRB8は9.5秒でゴール。
レッドブルRB8の名誉のために補足しておくと、ガソリン車でゼロヨン最速と言われるブガッティ・シロンのゼロヨンタイムがだいたい9.5秒くらい、そしてポルシェ911ターボSだと10秒を切れるかどうかというくらい。
1,000馬力のハイブリッドスーパーカー、フェラーリSF90ストラダーレだと9.6秒くらいなので、レッドブルRB8は「まずゼロヨンでは負けないはずの」スペックを持っていることがわかります。
リマック・ネヴェーラ、マクマートリー・スピアリング、レッドブルRB8がドラッグレースを走った動画はこちら
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参照：carwow