現在北京モーターショー開催中ですが、けっこう中国専用車は多く、各社とも中国市場にかなりのコストをかけていることがわかります。
中国の特殊な事情として、外国企業は「100%外国資本の会社は作れない」という事情があり、必ず現地と合弁にて会社を設立する必要があるのですが、その際に現地企業とコストを折半できることも起因しているのかもしれませんね。
コストを折半できるのはメリットですが、技術が中国側に移転してしまうのはデメリットで、いずれ中国企業は提携を解消して(技術が手に入れば)自社のみでの生産と販売を行うとも考えられ、それは将来大きな問題になるかもしれません。
それはさておき北京モーターショーでの各メーカー/ブランドにおける中国専用車ですが、ホンダ(アキュラ)は以前にお伝えしたとおり、CDXとアヴァンシア。
マツダはCX4がありますね。
BMWは「X1L(ロング)」。
ジャガーは「XFL(ロング)」。
アウディはA4L。
シトロエンからはDS4S。
これはエントリーモデルのようですね。
ほか、C6(一番上の画像)も中国専用に投入される模様。
プジョーは308セダン。
メルセデス・ベンツはEVクラスロング。
もちろんこれらは関税回避のために中国で生産されますが(中国は輸入車にかかる関税が高く、車の価格が倍以上になる)、中国生産された車両には各メーカーの名称を感じで表記したエンブレムが付きます(BMWであれば”宝馬”など)。
サターン=土星はちょっと面白いですね。
なお中国での各メーカーの漢字表記は下記の通り。
読みを中国語の漢字で当てたもの(メルセデス・ベンツ)もありますが、読みを無視して意味を重視したもの(BMW)など、様々なパターンが存在します。
メルセデス・ベンツ、アルファロメオは6文字となっており、かなりモノモノしい雰囲気ですね。
BMW 宝马
アウディ 奥迪
フォルクスワーゲン 大众
ポルシェ 保时捷
オペル 欧宝
スマート 斯马特
マイバッハ 邁巴赫
プジョー 标致
シトロエン 雪铁龙
ルノー 雷诺
サーブ 萨博
ボルボ 沃尔沃
ケーニグセグ 科尼賽克
フェラーリ 法拉利
ランボルギーニ 兰伯基尼
フィアット 菲亚特
マセラテ 玛莎拉蒂
アルファロメオ 阿尔法罗米欧
ランチア 兰旗亚
ランドローバー 陆虎
ローバー 罗孚
ジャガー 美洲虎
アストンマーティン 阿斯顿马丁
ロールスロイス 劳斯莱斯
ロータ 莲花
ミニ 迷你
MG MG名爵
ビュイック 别克
キャデラック 凯迪拉克
クライスラー克莱斯勒
フォード 福特
サターン 土星
リンカーン 林肯
ダッジ 东南道奇
ハマー 悍馬汽車
ジープ 吉普