ヴァルキリー似、アストンマーティンにとって初の「量産スーパーカー」

アストンマーティンが突如として「ヴァンキッシュ・ヴィジョン・コンセプト」を発表。
驚くべきはこれまでのヴァンキッシュがフロントエンジンレイアウトであったのに対し、この「ヴァンキッシュ・ヴィジョン・コンセプト」ではミドシップへと変更されていること。
ただし、これは以前に一度話が出ていたことでもあり、当時はにわかに信じられませんでしたが、「やっぱり事実だった」ということに。
ヴァンキッシュ・ヴィジョン・コンセプトはミドシップ界の征服者となるか
今回アストンマーティンが発表したサマリーは下記のとおりですが、現時点では「コンセプト」ということもあって詳細までは踏み込んでいないのが残念。
開発が進むにつれ様々なことが明かされると思われ、それを待つしかなさそうですね。
- ヴァンキッシュ・ヴィジョン・コンセプトはアストンマーティン初の量産ミドシップスーパーカーのデザイン言語を示すものである(ヴァルキリー、AM-RB003はハイパーカーであってスーパーカーではない)
- ヴァンキッシュ・ヴィジョン・コンセプトはアストンマーティンにとって、ヴァルキリー、ヴァルリーAMR Pro、AM-RB003に続く「第四の」ミドシップ
- アストンマーティンにてミドシップカーを開発しているスタッフは、以前に競合他社で活躍した人々
- 車体はアルミ製ストラクチャーを持ち、新開発のV6エンジンを搭載
- 生産開始は2022年
なお、アストンマーティンはこれまでミドシップスーパーカーを生産したことはなく、しかし「ヴァルキリー」をもってここへ参入。
しかしフェラーリやマクラーレン、ランボルギーニなど強豪ひしめくこのセグメントへ新規参入組として入り込むのは容易なことではなく、よって「ヴァルキリー」という並外れた性能を持つクルマを先に発表することでアストンマーティンのミドシップカーにおける技術の高さを示し、そののちにAM-RB003、そしてヴァンキッシュといった展開を行うことで市場浸透を図る計画を持っています。
ただ、ミドシップカーをつくるのは容易ではなく、そのためにアストンマーティンはフェラーリから主要エンジニア、マクラーレンからはテストドライバーを引き抜いており、今回これについても再度アピールしていますね。
そして今回発表されたヴァンキッシュ・ヴィジョン・コンセプトですが、そのデザインは「ヴァルキリー」のイメージを大きく引き継いだもの。
フロントセクションやフロントフェンダー、ルーフライン、ボディサイドにその傾向が顕著です。
もちろんアストンマーティンは「ヴァルキリーのイメージを反映させることで」新型ミドシップカーの販売を有利に進めるように考えているので、この類似性は「当然」でもあり「計算された行動」。
そして「ヴァンキッシュ」とは「征服者」の意味がありますが、もちろんアストンマーティンは新型ヴァンキッシュにてミドシップスーパースポーツ界を征服しようと考えているはずで、その行方もまた気になるところ。
ただし、面白いのはこれまでのフロントエンジンモデル「ヴァンテージ」「DBS」「ヴァンキッシュ」が同じような雰囲気を持っていたのと同じように、新しいミドシップカーシリーズにおいても「似たような雰囲気を」持つこと。
イギリスの自動車メーカーにおいては、ロータス然り、レンジローバー然り、ミニ然り、マクラーレン然り、「そのメーカーのクルマがどれも似てしまう」傾向にあり、これは興味深い「イギリスの特徴」だとも考えています。
VIA:Astonmartin