
| 限定台数は25台のみ、なお公道走行は不可能 |
さて、アストンマーティンが昨年春に「製作を開始」とアナウンスしていた、1964年の007映画「ゴールドフィンガー」に登場したボンドカーと全く同じ仕様を持つDB5。
これはひと頃流行った、当時と同じ工具や製造方法にて該当車種を”新しく”継続生産するというコンティニュエーションシリーズのひとつで、今回顧客に納車する最初の一台が完成した、と発表しています。
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【動画】その価格4億円。007映画のボンドカーと全く同じに煙幕やマシンガンを装備したアストンマーティンDB5が製造中。25台のみが製造される様子を見てみよう
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その価格は3億7000万円
当然ですがレストアではなく一から新しく作ったまったくの新車で、1台あたり4500時間をかけて生産され、限定台数は25台、その価格は約3億7000万円。
ボディカラーは劇中と同じく「シルバーバーチ」にペイントされるほか、映画にて披露されたギミックが内蔵されていることが特徴です。

ただ、公道走行可能な要件を満たしていないため、このDB5は登録不可能。
よってガレージにて保管して楽しむという究極に贅沢な「おもちゃ」ということになりますが、おそらくは将来的に相当な価値を発揮することになりそうですね。

アストンマーティンDB5”ゴールドフィンガー・コンティニュエーション”はこういった装備を持っている
そしてこのアストンマーティンDB5に内蔵されている装備ですが、まずは「オイルスプレー」。
後方にオイルを噴射し、後続車をスリップさせることで追撃をかわすという装備であり、しかしこの車に充填されているのはオイルではなく水か何かだと思われます。

そして煙幕も。

フロントとリヤには「ローテーション・ナンバープレート」。
ナンバーをクルクルと回転させ、3通りの異なるナンバーを表示できます。

そして目玉装備の一つ、「マシンガン」。
ヘッドライト下のウインカーがパカっと開き、その中から銃身が出てきて発砲する様子を銃身の動きと光で再現します(もちろん実弾は発射できない)。

後方から銃撃を受けた際にコクピットをガードするためのシールドも展開可能。

展開式バンパー。

搭載されるエンジンは4リッター直6、290馬力。
トランスミッションはZF製の5速マニュアル、機械式LSDを装備して後輪を駆動します。
車体やボディパネルは基本的に当時に使用に準ずるそうですが、信頼性と耐久性を向上させるため、いくつかの部位については改良が施されているようですね。

インテリアはさらに「007仕様」
そしてこちらはインテリア。
一見すると普通のDB5のように見えますが・・・。

センターコンソール内にはレーダースクリーン(フェイク)を装備。

センターコンソールを開くと、各種ギミックを動作させるためのスイッチ類。

車載電話(フェイク)も搭載。

こちらはリモコン操作部。

シートエジェクト用ボタン。
実際に作動はしないそうですが、オプションで「デタッチャブルルーフ」を選ぶこともできるそうです。

参照:Aston Martin