
| どんどんV12エンジンが消滅してゆくのは悲しい限り |
V12スピードスターと共通するスペックを持つハードコアモデルとなる可能性も
さて、アストンマーティンが「V12エンジン搭載モデルのファイナルエディション」としてV12ヴァンテージの発表を予告。
今回公開されたのは1篇の動画のみで、しかしその中ではアストンマーティンらしい、凶暴なV12サウンドを聞くことが可能です。
なお、アストンマーティンは「ヴァルキリー」にもV12エンジンを搭載するものの、こちらは価格帯にしても限定台数にしても一般人に手が届くものではなく、通常のラインナップとは切り離し「別世界のラインナップ」として考えていいのかもしれません。
アストンマーティンも今後電動化
アストンマーチンは少し前に経営者がローレンス・ストロール氏へと交代し、CEOもアンディ・パーマー氏からトビアス・メアース氏へとバトンタッチすることとなっていますが、そこで変わったのが「電動化に対する考え方」。
それまでは可能な限りガソリンエンジンを作り続けるとしていたものの、新しい方針では「2030年までに全モデルを電動化」する、としています。
加えて、既存モデルにバリエーションを積極的に追加するともコメントしており、そのうちのいくつかが今回ティーザー動画が公開されたV12ヴァンテージ、そしてちょっと前に(中国向けとして)発表された直6エンジン搭載のDBXなのだと思われます。
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V12ヴァンテージはどんなクルマに?
そこで気になるのがV12ヴァンテージはどんなクルマに?ということ。
現時点でその情報は限られているものの、おそらくはV12スピードスターと多くを共有するんじゃないかという説が濃厚です。※「RS」の名称が与えられる可能性も指摘されている
このV12スピードスターはヴァンテージとDBSスーパーレッジェーラとのミックスだとされていますが、ここで培ったノウハウをV12ヴァンテージに注入すると考えていいのかもしれません。

ただ、このV12スピードスターの価格は「億」を超えるとされ、しかしV12ヴァンテージの場合は「ヴァンテージ」という名前が残されており、いかにV12最終限定モデルといえども「ヴァンテージで億超え」となると販売に困るであろうことは目に見えており、よってぐっとコストを抑えることは間違いないだろうと考えています。※このV12スピードスターについて、見た目がヴァンテージに似ている割に高価過ぎ、そのために売れ残っていると報じられたことがある
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参考までに、このV12スピードスターに積まれるエンジンは5.2リッターV12ツインターボ(700馬力)、トランスミッションにはZF製の8速が組み合わせられ、駆動輪はもちろん後輪のみ。
0-100km/h加速は3.5秒、最高速はリミッターにて300km/hに制限されていますが、V12ヴァンテージでは同じく700馬力を発生すると想定され、しかしトランスミッションは「ガソリンエンジンにしか組み合わせることができない」マニュアルを用意する可能性が大。
おそらく重量はV12スピードスターよりも重くなると思われますが、クローズドボディが与えられるとなると(ヴォランテの投入も考えられる)逆に最高速はV12スピードスターよりも高い数字となりそうです。
なお、ヴァンテージにはこのV12のほかにプラグインハイブリッドも追加される可能性が指摘されており、来年に発売される新型メルセデスAMG C63のPHEVパワートレーンを積むのでは、とも。
さらにインフォテイメントシステムにはメルセデス・ベンツのMBUXが採用されるという話もあるようですね。
アストンマーティンV12ヴァンテージのティーザー動画はこちら
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参照:Aston Martin