| V12スピードスターを運転した感覚は「自動車を超越している」 |
リヤウインドウやサイドウインドウどころか、フロントウインドウもナシ
さて、数々のスーパーカーやハイパーカーを所有する前澤友作氏。
すでにアストンマーティン・ヴァルキリーを注文したことが明かされていますが、今回は「V12スピードスター」の納車の様子を動画にて公開しています。
このV12スピードスターは2020年3月に88台限定、(当時の為替レートで)約1億円にて発売されたクルマで、アストンマーティンが生産するV12エンジン搭載車の有終の美を飾る最終限定モデルとしての意味合いも持っています。
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前澤友作はこんなアストンマーティンも持っていた
そして前澤友作氏は動画の冒頭から登場するのですが、アストンマーティンのディーラーへやってくるのに乗ってきたのは「One-77」。
このOne-77もまた希少なクルマであり、2009年に88台のみが発売され、搭載されるのは(当時の)V12ヴァンテージ / DB9 / DBSに積まれていた6リッター自然吸気V12を7.3リッターにまでボアアップした750馬力版です。
車体のフレームにはカーボンファイバーを採用し、エンジン搭載位置を限りなく低くそして車体中央へと寄せ(フロントミッド)、サスペンションはインボード式を採用するなどレーシングカー然とした構造を持つことも特徴で、トランスミッションにはクラッチレスMTとなる”AMT”、車体のフレームにはカーボンファイバーを採用し、エンジン搭載位置を限りなく低く、そして車体中央へと寄せ(フロントミッド)、サスペンションはインボード式を採用するなどレーシングカー然とした構造を持っており、トランスミッションはクラッチレスMTとなる”AMT”、0-100キロ加速は3.5秒、最高速度は350キロ以上というスペックを誇ります。
ちなみに価格は当時3億円ほどに設定されていたといい、超高額ハイパーカーの先駆的存在であったと認識しています。
上述のとおりOne-77はV12エンジンを搭載し、そして今回納車されるV12ヴァンテージもV12エンジン、そしてこれから納車されるヴァルキリーもV12エンジンを積んでいて、これで前澤友作氏はアストンマーティンのV12エンジン搭載モデル、しかも記念碑的モデルを3台揃えることになり、なにげに「いい選択」を行っているもよう(本人はさり気なく振る舞っているが、様々なチョイスにおいて”わかっている”選択が多い)。
アストンマーティンV12スピードスターの納車はこうやって行われる
ここからはアストンマーティンV12スピードスター納車の様子を見てみたいと思いますが、まずは花束贈呈から。
こちらはアンヴェール前の車両。
車両はルーフどころかフロントウインドウも無いため、ヴェールがかけられた状態でもあまりに低い「異様なルックス」を持つことがわかります。
そしてついにアストンマーティンV12スピードスター登場!
ナンバーは「5588」で、これは「88台限定」ということに起因するのだそう(「55」の意味は語られていない)。
かなり珍しいであろう「右ハンドル」仕様です。
フロントスクリーンの代わりにあるのは小さなデフレクター。
ルームミラーは左右シートを分割するピラーから生えており、けっこうドライバーに近い位置にセットされているようです。
左右シートの後ろの「コブ」の中にはヘルメットが収納されていますが、前澤友作氏のヘルメットは生産が今回の納車に間に合わず、これはメーカーからの借り物だと紹介されています。
そしてヘルメットを取り出すにスピードスターカバーを開いてから。
なお、カバーを閻くと「ゴルフバッグ半個分」くらいのトランクが顔を出します。
そしてこちらがV12スピードスターのキー(他モデルと共通だと思われる)。
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その後はさっそく車内に乗り込みエンジンをスタートさせますが、V12ならではの豪快なサウンドで、しかし前澤友作氏いわく「上品」。
参考までにぼくの経験上、アストンマーティンやレンジローバーといった英国の高級車につき、エンジンをスタートさせる際のサウンドやスイッチの操作感までもが「ジェントル」だと感じていて、やはり英国車は一味違うようですね。
さらにはスポーツモードに入れてサウンドの変化、ちょっとアクセルをあおっての空ぶかしも披露していますが、「レスポンスが良く、吹け上がりが軽い」、とも。
納車の説明をひととおり受け、そのうえでの印象は「クルマというよりはなにかのアトラクションのような新しい感覚」だと述べ、ウインドウがないので「ワイパーやウィッシャー液を操作する(ステアリングコラム右の)レバーがないことについても触れています。
そして前澤友作氏はエンジンもチェック(エンジンフードを支えるヒンジが思わぬところから生えている)。
もちろん5.2リッターV12ツインターボ、出力は700馬力です。
なお、このV12スピードスターは日本に5台ほど入ってくるのだそう。
ボディカラーはもちろん特注色で、以前に納車が紹介されたロールスロイス・ファントムの「オリーブグリーン」とは少し異なる色味だと紹介されており、インテリアのレザーも特別色(アイボリーに見えるが実際は薄いグリーンの入る若草色で、何度もサンプルを作り直して決定された独自カラー)。
なお、リアディフューザーとテールパイプの造形はかなり独特。
前澤友作氏は「あまりクルマに興味はない」風を装ってはいるものの、こういったところをチェックするあたり、相当なマニアなのでしょうね(でないとこういったクルマは買わない)。※クルマ「だけ」の人だと捉えられたくないのだと思う
アストンマーティンV12スピードスターで走ってみた
その後前澤友作氏はV12スピードスターをさっそく走行させ、「クリープが強い(クルマがぐっと前に出る)」というコメントも。
ドアミラー、ルームミラーはマットクリア仕上げのカーボン製ですが、これらを「ボディカラー同色に塗りたい」とも語っており、比較的シンプルな仕様が好きなのかもしれません。
ここでもV12スピードスターのサウンドを披露。
その後は新卒の皆さんと挨拶を交わし・・・。
なんとあのエルメスとのコラボによる「ロールスロイス・ファントム・織部」も登場して新卒を後部座席に乗せるというサービスも。
その後は社員の方々に見送られてディーラーをあとにしますが・・・。
走行中モロに風を受ける!
しかもあまりに目立つため、人目を避ける意味でも「ヘルメットを被りたくなる」とのことでヘルメットを着用(ちゃんと用意しているあたりが前澤友作氏らしい)。
その後は優雅に高速道路をクルージング。
このV12スピードスターの納車例はYoutube上でもほとんど見られず、よって同氏の納車はかなり早い部類だと思われますが、それもはやり「ヴァルキリーを購入した(こちらの納車にはあと1年くらいかかるらしい)」というその実績のなせるワザなのかもしれません。
前澤友作氏にアストンマーティンV12スピードスターが納車される動画はこちら
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