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アストンマーティンがリコール。今回はシフト制御プログラムの不具合でヴァンテージ1,658台が対象

アストンマーティンが全世界で1,658台のヴァンテージをリコール。
トランスミッション制御のためのソフトウェアに問題があるとのことで、2010年から2013年に製造されたスポーツシフトⅠ/スポーツシフトⅡの車両が対象。

これは中国人オーナーが最初に報告を行ったものとされ、エンジンパワーの喪失とともにパワステとブレーキのアシストが効かなくなる、というもの。
問題が発生したのが2014年で、アストンマーティンはすぐさまエンジニアを中国に派遣して調査したところ、幾つかのディーラーでソフトウェアをアップデータした際にクラッチポジションをリセットしていなかったことが判明。

そこで新たにソフトをインストールし直し、適正なポジションに合わせたものの、それでも何人かの技術者がこれを怠った、としています。
こう聞くと技術者のほうに問題がありそうなのですが、アストンマーティンいわく「ソフトウエアとクラッチのリセット方法とに問題があった」とのことで、その方法が不明確であり、サービスがしっかり作業できていない可能性がある、ということのようですね。

加えて「通常、リコールはアメリカからはじめるものだが(やはりアメリカは厳しそう)、今回は中国から始まった珍しい例」としており、トラブル発生時にエンジニアを派遣したことしかり、中国市場をかなり重視していることもわかります。

なおアストンマーティンは2014年にも中国でリコールを行っており、これは(たぶんアクセル関係だったと思いますが)中国のパーツサプライヤーが樹脂の組成を勝手に変えたために破損の可能性がある、としたもの。
この際のリコールはDB9、V8ヴァンテージ、DBS、ラピード、ラピードS、V12ヴァンテージなど多くのモデルが該当し、その数実に17,590台。

この「17,590台」はアストンマーティンが新体制となった後、つまり2007年以降に製造した台数の75%に達するとのことで、その意味ではアストンマーティンは中国に対してあまり良い感情を持っていると思えず、しかしラピードのエレクトリック版の製造については中国からの出資を募ったり、実際にパートナーシップ契約を中国企業と結んだりという行動も見られ、「市場としても、出資元としても中国は外せない」と考えているようですね。

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